日本三大うどんといえば?→名古屋人「讃岐、稲庭、きしめん」 長崎県民「おい」
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年11月12日放送の全力リサーチのコーナーで、日本三大うどんについて調査していました。
うどんサミットで100人調査
11月9日の日曜日愛知県蒲郡市のラグーナ蒲郡で、全国各地のご当地うどんが集まりグランプリを競い合ううどんの祭典「第四回全国ご当地うどんサミット2014in蒲郡」が開催されました。
当日は雨と悪天候にも関わらず、約2万人が来場しました。
そこでうどんサミットの来場者100人に「日本三大うどんって何うどん?」と、全力リサーチしました。
ほとんどの方が香川の讃岐うどん(99人)、秋田の稲庭うどん(84人)と2つは挙げられましたが、3つ目に関しては三重県の伊勢うどん(32人)、愛知県のきしめん(20人)味噌煮込みうどん(14人)など、東海地方のうどんが騰がるものの過半数には届かず、一番多かったのは「わかりません」と答えた84人でした。
東海地方のうどんが三大うどんに入らない理由
そこでうどんを提供している側の団体さんへ同じ質問をしてみると、自分たちのうどんこそ3つ目にふさわしい。3つ目にいずれはなりたいと、自らのうどんを挙げる人多数......。
しかし東海地方には知名度の高いうどんが多いのに、三大うどんと呼ばれないのはなぜでしょうか?
そこで多くの方が三大うどんだと認める秋田の稲庭うどんブースの、柴田治夫さんにお話しを伺いました。
「非常に申し上げにくいのですが、この地方のうどんは味や具材に特徴があります。我々のうどんは麺そのものを売りにしております。ただこれだけのうどん文化が栄えていますので良いですね。うらやましいです」とのこと。
どうやらうどんの麺そのものが評価されているようです。
三大うどんになれない理由は?
きしめん普及委員会の加古守会長にもお話しを伺うと「なぜ讃岐が一番か言うと、讃岐うどんは香川県民に愛されとるんだわ。名古屋のきしめん、家で食べたことある?愛知県民や名古屋市民はきしめんを愛しとらんの」と厳しいお言葉。
とにかく麺といえば「きしめん」と皆が言うことで、三大うどんに近づけるそうです。
そんな加古会長が今回提供するのは普通のきしめんではなく、その名も「金鯱カレーきしめん」。
カレーがかけられたきしめんの上に、金鯱に見立てた2本のエビフライが添えられた一品です。
直球ではなく変化球で勝負しようと思ったのは、若い人や子供にこういった食べ方もあるという新しいきしめんの食べ方を提案したかったとのこと。
グランプリに輝いたのは意外にも...
そして午後2時に一般投票は締め切られ、グランプリが発表されることに。
グランプリは意外にも加古会長の「金鯱カレーきしめん」が受賞しました。
いずれは「讃岐・稲庭・きしめん」となるのを目指すそうですが、今回グランプリに輝いた「金鯱カレーきしめん」はイベント限定のため、市販の予定はないとのことで残念です。
最後に京都にある「うどんミュージアム」に、三大うどんの最後の一つについてお聞きしたところ、厳密ではなく「群馬の水沢うどん、名古屋のきしめん、長崎の五島うどん」が挙げられることが多いそうです。
名古屋としては負けていられませんね。ひとりひとりが日常生活の中できしめんを推していけば、「讃岐・稲庭・きしめん」と認識されるのも、意外と近いのかもしれません。(ライター:神谷祐美)