北陸から「福井県」が仲間外れにされてる...
日経トレンディが発表した「2015年ヒット予測ランキング」、その3位に選ばれた「北陸トライアングル」が、ネットでちょっとした話題となっている。
経済効果は200億円超!
同誌12月号(2014年11月4日発売)にある北陸トライアングルとは、富山県の「富山」、石川県の「金沢」と「能登」の3拠点を結ぶ三角形のこと。2015年3月に長野~金沢間で開業する北陸新幹線によって、このトライアングル地帯に大勢の観光客が訪れ、活況を呈するのではないかという予測だ。
日経トレンディ編集長の伊藤健さんは4日朝に放送されたニュース番組「あさチャン!」(TBS系)のインタビューに答え、新幹線開通によって首都圏と北陸の距離が縮まるだけでなく、観光客の行き先も様変わりすると話す。
「首都圏からだと遠かったところが、日本の国内観光の表舞台に出てくる。そういうイメージですね」
「新幹線の延伸ではどうしても金沢に一極集中になってしまいがちなところを、北陸全域で周遊してもらえるような環境を整えていく方向になっていまして、金沢・富山・能登というトライアングルが主流になるのではないか」
整備されるのは新幹線だけじゃありません
そもそもこのネーミングは、JR西日本が提案する「トライアングルルート」が基となっている。
北陸新幹線開通に合わせ、富山~金沢間はシャトル新幹線「つるぎ」が1時間ごとに走り、金沢~和倉温泉間(石川県七尾市)は特急列車「能登かがり火」が1日5往復する。土日祝用の豪華観光列車「花嫁のれん」は来年10月から1日2往復運行する予定だ。
そして和倉温泉~富山間はアクセスバスが今年の10月から運行を開始している。
こうなったら北陸新幹線の敦賀延伸、さらに本来の計画である大阪までの全線開通を実現させ、富山・金沢・福井の新トライアングルを構築するしかなさそう。
もっともそのためには、懸案となっている敦賀から大阪までのルートを決める必要があるのだけど......(参照:金沢まで開業の北陸新幹線、その先は...小浜・湖西・米原、いい加減決めたら?)