北海道がやたら強すぎる「地域ブランド力」の結果
上位10都市に北海道が4つもランクイン
最初に市町村別の魅力度ランキングを見てみよう。
1位に輝いたのは北海道の函館市。魅力度は前年の53.4ポイントから2.1ポイント減らしたが、減少幅が小さかったため昨年から順位が1つ繰り上がった。全国唯一で唯一、50ポイントを超えた都市でもある。
2016年3月に北海道新幹線が新函館北斗駅まで開通する予定。関連ニュースがたびたび報道され、注目度が増しているのだろうか。
2位は昨年3位だった札幌市。函館市と同様に順位が1つ上がったが、1年で3.0ポイントも減らしているのが気になる。道内の他地域からの流入は止まらず、人口は間もなく200万人に達しようかという勢いだ。道民にとって魅力ある都市なのは間違いないのだが、生活保護率が高いなど社会的不安を抱えるのも事実。
3位は前年1位だった京都。評価ポイントの減少は札幌市以下で、なんと1年で5.8ポイントも評価を下げている。古都・京都のブランド名は海外まで広がり外国人観光客は増えているものの、国内の評価にはつながっていない。
上位20都市の内訳をみると、観光地や別荘地として人気の高い都市が多くランクインしている。そしてベスト10のうち北海道が4都市も入っている。
ほとんどの都市が点数を下げている中で、13位の日光市と16位の熱海市、そして19位の宮古島市はポイントを増やしている。これら3都市で目立った動きはないけれども、地域のポテンシャルを活かした町づくりが行われており、それが効果を上げているのだろうか。