京都市役所前で繰り広げられる、一見さん呆然の日常をご覧ください
日本を代表する雅の街・京都。その街角では、時に不思議な光景を見ることがある。
たとえば......リーゼント。
路上でアメリカンなロックンロールに乗せてノリノリにツイストを決める、リーゼントに黒づくめの集団が、京都市役所前ではたびたび目撃されているのだ。
外国人観光客もびっくり
冒頭の写真を撮影した外国人観光客いわく、
「この連中は市役所建物の前で、ビートルズとかかけながら、今まで見たこともないような変わった踊りをキメてたんだ。今回の旅行で、一番笑えた体験だったぜ!」(意訳)
いったい彼らは何者なのか。数年前まで京都に住んでいた男性に尋ねたが、「確かによく市役所の前で踊ってたけど、どこの誰かは......」。ツイッターでも「見た!」という証言は多いが、
京都市役所前の広場で、革パン+サングラス+リーゼントっていうかダックテールのおにーさんがたがロカビリー踊ってる! pic.twitter.com/pAW4c7Lzhj
— michiko (@michiko_xxx) 2014, 9月 7
そうそう!
今日、京都市役所前でツイスト踊ってるグループ発見!
洋楽ではなく、日本語のロカビリーだった。
来るのか?この風。 http://yfrog.com/3oz8aj
— Shinichi bp Hirose (@Shin_bp_Hirose) 2009, 9月 13
京都市役所の横で、リーゼントの大人たちが竹の子族みたに踊っていた。なんなの?
— 門脇俊輔 (@smooth_ks) 2010, 3月 28
京都市役所前の広場は今日も平和です。音楽をかけて踊るリーゼントの男たち、お父さんと竹馬の練習をする女の子、鳩と会話するおじさん、お弁当を広げてベンチで談笑するカップル。ここは昭和か。
— 氷置晋 (@shinhioki) 2012, 6月 3
その正体に迫るような記述は見つからない。
ツイストは新たな京の伝統芸能!?
地元紙・京都新聞のデータベースで確認してみると、ちょうど10年前(2014年9月17日付夕刊)の記事に、彼ららしきグループへの取材記事が掲載されていた。これによると、2001年ごろからロックンロール好きの有志で続けているそうで、
「ロックンロールは京都の文化と通じ合うものがある」
という「硬派」な談話が掲載されている。
京都とロックンロールに通じるものがあるかはともかく、ツイストを踊るリーゼントな人々、という光景は、十数年の時を経て京都の街並みにすっかり馴染んでいるようだ。