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河童の祟り!? 350年「きゅうり」を禁じた三重県の村

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2014.09.23 06:56
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きゅうり作り解禁!伝統やぶりのきゅうりはおいしい!?

地域の方にお話しを伺うと、「子供や孫を川に行かせるだけでも怖い」、「今日はきゅうりを食べてないか?とみんなに確認しなければ川に入れなかった」など年配の方から、「色んな所に色んな伝説があるから」「そんなに真剣に聞いていなかった」とおっしゃる比較的若い方まで思いは様々な様子です。

しかし350年以上も守られてきた、河童との約束にも近年新展開が......。なんと現在では掟を破って、きゅうり作りをしているとのこと。

実はこの地域は雨が多く、きゅうり作りに最適な土地なのです。そこで1980年代初頭にきゅうり作り再開の話が浮上しましたが、掟の解禁を巡り話し合いは紛糾しました。

長老を中心に「罰があたる」と多くの人々は反対し、決着がついたのは30年前でした。かっぱの石碑を作り、近くのお寺の住職にお祓いをしてもらい、きゅうり作りの許可を得たのです。

桒原さんにお聞きすると「350年の伝統を破ったきゅうりだから、おいしいよ!」とのこと。

地域活性化のため、きゅうり作りを解禁しましたが中にはこんな方も。

「母の遺言で、他の人がきゅうりを作っても、うちだけは作るなと言われている。うちだけ、一軒だけでもきゅうりを作らず食べずにいたら、もう溺れる人はいないんじゃないかなと一人でも守り続けている」とこの地域にお住まいの杉下悦夫さん。

現在この地域できゅうりを作らない杉下さんの家のみ。河童との約束を守り続ける人がいることによって、平地区の平和は守られているのかもしれません。(ライター:神谷祐美)

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