最近お騒がせの地方議会ですが...傍聴したことあります?
地方議会をめぐる不祥事が続くが、では私たちの側は自らの住む自治体の議会に、どれだけ日ごろ関心を持っているだろうか。
号泣にセクハラ野次、4分の3が逮捕...
政務活動費の不自然な支出が問題となり、辞職した兵庫県西宮市選出の野々村竜太郎元県議会議員。2014年7月1日の記者会見で号泣した姿は世界中に拡散してしまい、西宮や兵庫どころか、日本全体まで世界から失笑されてしまった。
このほかにも東京都議会のセクハラ野次事件や、青森県平川市議会議員の4分の3が市長選の買収に関わったとして逮捕された事件など、地方議会の腐敗が次々と明るみになっている。
地方議員の平均年齢は62歳超!
全国町村議会議長会が2013年7月に公表した「第59回町村議会実態調査結果の概要」によると、議員の平均年齢は62.4歳で最長齢は89歳、男性の占める割合は91.4%。高齢者だからダメとは一概にいえないけれど、若い世代と感覚のズレが生じやすいのは否めない。また在職年数が長いほど誘惑が増えるのは事実だろう。
世間の注目が高い国会議員はマスコミに登場する機会も多いけれども、地方議員が日頃どのような活動をしているか、把握している人はそう多くないだろう。
選挙戦で自らの実績を大々的にアピールする現職は多いけれど、本当にその人の功績だったのか、さらにいえば賢明な判断だったのか、本当のところよく分からない――そう思いつつ投票日を迎える有権者は少なくないに違いない。
多くの自治体の議会事務局では広報誌などを作成・配布している。最近では会議録等をネットに掲載したり、会議の様子をインターネット配信またはCATV等で中継したりするところも増えている。
当局が「議会の活動を多くの人に知ってもらいたい」と努力しているのは確かだが、地域住民にはイマイチ伝わっていないのが現状だ。
傍聴の機会は結構ある
地方議会の定例会は年4回開かれる。ほかにも臨時会や委員会などもある。これらを見聞きすれば議員の仕事ぶりが全部分かるというわけではないけれど、有力な手がかりが得られるのは事実だ。議員の言動だけでなく、予算や条例を立案・執行する自治体の役職者の考えもよく分かる。身近な政治の実態を知るには格好な場所といえる。
住民の無関心は、時に世間の流れとまるで逆行するような決定にもつながりかねない。
7月24日付の中日新聞によると、愛知県新城市議会は23日、議員の情報発信を制限するルールを作ると決めた。
これは長田共永市議が少子化対策として「穴の開いたコンドームを配っては」と市議会で発言し、浅尾洋平市議がブログでこの発言を取り上げたところ、議会が問題視したためだ。長田氏は自らの発言を謝罪し、総合政策特別委員長を辞任したが、浅尾氏に対する同僚議員の批判は相次ぎ、情報発信する際の制限ルールを設けることが全員協議会で決まった。
全国から批判が相次いだが、同協議会は市民に公開されていた。時代に逆行するような決定を行う議会に対し、日ごろどこまで市民が目を向けていただろうか。
そこで読者の皆様に質問。
地方議会を傍聴したことありますか?
以下の選択肢からお答えいただきたい。
結果は、Jタウンネットのシステムで都道府県別に集計する。