「世界最速の新聞配達に挑戦」 西日本新聞のCM動画が突き抜けている
購読率低下に危機感...面白CMまだまだ出る?
オチは特設サイトで確認してもらうとして、この動画、突っ込みどころも多いうえ、新聞社のCMだけに号砲に新聞紙で折った紙鉄砲が使われといった小ネタもちりばめられている。ネットでは「ねつ造だ」「本当のチャレンジではない」など否定的な意見もあるが、「オチが最高」「こういうバカは好き」「すばらしいアホっぷりだ。最後の台無し感もいい」「こういうくだらないことを一生懸命やるのってなんかイイ」など好意的なコメントが数多く並ぶ。西日本新聞の「qBiz」サイトでは、17日夕方時点で「再生10万回突破」したとして、スタッフTシャツのプレゼントを受け付けている。また、動画投稿サイトYouTubeにもアップされ、18日昼までの再生回数は25万回を超え、その後も増え続けて人気の動画の一つになっている。
CMに登場した自転車は25日まで福岡市・天神の西日本新聞会館1階ロビーに展示されており、来館者を楽しませている。6月公開の第1弾は電通九州の左俊幸さんが担当し、8月公開予定の第3弾は福岡県生まれで「伊右衛門」シリーズなど数々の有名CMを手がけた中島信也さんが担当する。9月以降も継続される見通しだ。
こうしたCMが登場する背景には、新聞の購読率の低下がある。若者を中心に新聞離れが進み、新聞各社は危機感を強めている。ニュースを読むのは紙からパソコンやスマホ、タブレットへとデジタルデバイスへと移りつつあり、各社はWebサイトに力を入れるようになってきた。日経新聞や朝日新聞などが有料化したり、毎日新聞など多くの新聞社がパソコンなどで紙面イメージを見られるサービスをするなど試行錯誤を続けている。今後もこうした傾向は強まるとみられ、こんなWeb広告も多数登場することだろう。