武蔵小山が再開発される前に、「プチ偉人伝」を残したい
東急目黒線武蔵小山駅前の再開発事業がいま注目されている。2014年5月30日、「武蔵小山パルム駅前地区市街地再開発組合」の設立が、東京都から認可された。地上40階、地下2階、低層階に商業施設が入り、その上に600戸近い住居が入る高層マンションができる。2016年1月に着工し、18年10月に完成する見通しだ。
この武蔵小山で永年商売を営んできた人や、町内会の運営に尽力してきた人たちの声に耳を傾け、冊子「プチ偉人伝」をつくろうと、クラウドファウンディングで資金を募っているプロジェクトがある。このプロジェクトの発起人は中高下恵さん。フリーペーパー「ココカラ」の編集者だ。
![クラウドファウンディングサイトREADYFORより](https://cdn.j-town.net/images/2014/quote-only/town187952_pho1.jpg)
冊子のタイトルは、『武蔵小山まち文庫』(仮)。新書サイズで、96頁、2分冊。発行部数は400部予定。武蔵小山はまず第1弾で、このあと「まち文庫」シリーズとして展開していきたい考えだ。
中高下さんはクラウドファウンディングサイトREADYFORの中で、次のように訴えている。
だから、知ってほしいのです。暑い日も寒い日も、いつも店先に立っている八百屋のおじいちゃんや、毎朝早くからパンを焼いているご夫婦が、どんな街の歴史を見ながら、どれだけ努力して商売を維持してきたのか。
地域を守ってきた人々の「記憶」が失われてしまう前に、小学校高学年の子どもたちにも読めるようなやさしい「読み物」として出版したいとのこと。
目標金額は120万円。1万円以上の出資者には、『武蔵小山まち文庫』2冊のほか、さまざまな特典が用意される。