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丹下健三設計の香川県立体育館は「無駄な建物」なのか?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.07.04 16:57
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アートを押し出す香川県にとって貴重な建築だが...

船を模したその構造物は地上3階一部半地下で、1300席のスタンドとアリーナがある。アリーナはバスケットボール2面、バレーボール3面、バドミントン8面、ハンドボール1面、卓球26台、ソフトテニス2面などに使用可能。1階はフィットネススタジオ等に使える会議室や第1~3トレーニングルームもある。

現代美術館や現代建築が点在する香川県は、「うどんだけじゃないんだぞ」とアートを全面に打ち出している。香川県公式観光サイトを開くと、やはり丹下氏が設計した県庁舎東館(彼の初期の傑作で、公共建築百選の1つ)と体育館が並んで掲載されている。県民の美意識向上に貢献した建物といって過言ではない。

香川県公式観光サイトより
香川県公式観光サイトより

ところが耐震調査の結果、天井に使われているコンクリート製の板などが落下する危険性が高いことが分かり、2012年7月からアリーナの使用を中止している。東日本大震災では、東京の九段会館で天井崩落事故が発生し33人が死傷した。利用者の安全を第一に考えるなら、使用中止措置はなるほどやむを得ない。

県は耐震改修工事を実施するため3回入札を行ったものの応札業者は現れず、今回の決断に至った。体育館を取り壊すか、何らかの形で建物を残すかはまだ決まっていない。

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