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取り締まり強めたら夜店が10分の1以下に...姫路ゆかたまつりに「おもんない!」と若者ブーイング

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.06.23 19:23
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2014年6月22~24日に兵庫県姫路市で開催中の「姫路ゆかたまつり」は、この時期の播磨地方における風物詩だ。江戸時代まで浴衣姿で祭りに出ることはご法度だったが、18世紀半ばにこの地から全国に広まったとされる。

今年は例年になく姫路が注目されている。放送中のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は姫路が舞台で、修理のため素屋根に覆われていた白亜の大天守も姿を現しつつある。

大勢の人が現地を訪れる一方で、行った人から「つまらない」「寂しくなった」と戸惑う声が上がっている。その最大の理由は夜店の減少。昨年は700以上もあったのに10分の1以下に激減したのだ。会場も縮小されている。

姫路ゆかたまつりのポスター
姫路ゆかたまつりのポスター

暴力団との関係で露天商組合が解散した結果...

2013年まで夜店は露天商組合が仕切っていた。しかし、暴力団へ資金提供していたことが明らかになり同組合は解散する。さらに同年8月に京都府で「福知山花火大会露店爆発事故」が発生し、安全管理徹底を求める声が高まった。

市や警察などで組織する運営協議会が出店者を公募する形に切り替わったが、応募した業者は30店程度。地元の商店街関係者も店を出すものの、かつての賑わいにはほど遠い。

「徒歩暴走族」もいなくなったはずなのに...

県警察の補導本部と機動隊が集結しているのは、迷惑行為を働く若者を取り締まるためだ。特攻服の若者が徒党を組んで「バーリバリ」と大声で叫びながら歩き回る姿は「徒歩暴走族」「珍歩団(ちんぽだん)」などと言われていたが、特攻服を禁止する条例が2008年に施行されて以降、そういったファッションは見られなくなった(2014年6月20日付記事参照)。

一方で若者グループ同士のケンカやナンパに伴うトラブルは絶えないことから、県警察や地域住民のボランティアは警戒態勢を続けている。

物騒な事件が続く昨今、種々の警備が厳しくなるのはどうしてもやむを得ない。とはいえ、「さびしい」という声があるのも事実だ。ある意味では姫路に限らず、各地の祭りに共通するこの問題、来年以降は上手く折り合いがつけばよいのだが......。

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