どう見ても「せんとくん」なキャラが堺市に誕生していた
大阪府堺市堺区にある市立博物館は、百舌鳥古墳群からの出土品をはじめ、貿易都市として栄えた時代の交易品や、茶聖と呼ばれた千利休、明治の女性歌人・与謝野晶子などの資料を展示している。
ところで、堺とお隣の奈良県が、かつて同じ1つの県だったことはご存じだろうか。
商業都市として大阪よりも早くから栄えていた堺。明治政府によって1868年「堺県」が成立しその庁舎が置かれていた。1876年には現在の奈良県も「堺県」の一部に組み込まれる。その後堺県は大阪府と合併し、1887年に奈良県が大阪府から分離独立を果たす。ひょっとしたら、奈良と堺は同じ県のまま今日を迎えていたかもしれない。
あれっ、どこかで見たような...
歴史的つながりのある両自治体だが、奈良県のマスコット「せんとくん」そっくりのキャラが堺市博物館に2014年1月から登場している。その名も「サカイタケルくん」。顔の輪郭はちょっと違う印象だが、瞳と鼻、アゴの感じは実によく似ている。さすがに角は生えていないけれど......。

ツイッターには似すぎていることに驚く声が多数寄せられた。
お前どっかで見たことあるんだけど pic.twitter.com/J1ffZR4UHT
— けちど (@pketide) May 24, 2014
堺市博物館のマスコットキャラクター「サカイタケルくん」ついに誕生!「せんとくん」がコスプレしてるようにしか見えないのは私だけ?せんとくんの右手が「なんでやねん!」とツッコミを入れて風にも見えてきました(笑)
http://t.co/vvkDrQAd1D
— ゆるりぽっど (@yururi_pod) 2014, 1月 11
サカイタケルくんは、せんとくんを手がけた堺市出身の彫刻家・籔内佐斗司さんがデザインした。要するに生みの親は一緒。似ているのも無理はない。兜を脱いだら角が出てくるんじゃないかと心配する向きもあったが、それはさすがになかった。

堺市博物館のマスコットキャラ、サカイタケルくん。ヤブウチ大先生ブレてない http://t.co/o8mHXEZr5s
— さと (@sato_the_tyler) 2014, 2月 11
裏にはまさか陰謀が...?
2013年5月から7月に同博物館で開催された全国巡回展・籔内佐斗司展「やまとぢから」の堺会場特別キャラクターとしてデザインされ、2014年1月8日から市博物館の公式キャラに就任したというわけだ。
籔内佐斗司さんは堺市名誉大使を務めている。少年時代を過ごした堺のために、気合を込めて生み出したに違いない。いわばせんとくんとは、魂の兄弟なのだ。
それとも「堺は橋下政権下の大阪(市)とは袂を分かち、明治初期のように奈良と一緒になります」という堺・奈良連合の計画が水面下で進んでおり、その地ならしの一環として製作されたのだろうか?? そんなことはあるわけないと思うけれど......。
