商業激戦区・天神で、小さな新天町商店街が今も受け入れられ続ける理由
[めんたいワイド-福岡放送]2014年5月9日放送の『特集motto』のコーナーで、商業施設が多く立ちならぶ天神エリアにありながら、今も地元の人を引き付けている新天町商店街の魅力について取り上げられていました。
新天町にしかできないサービスを提供
新天町にはたくさんの飲食店があります。その飲食店が支えの元となって行われている魅力的なサービスが「リサイクルコンポスト肥料の無料配布」です。
商店街ビルの最上階に、専用の生ごみ処理施設を所有しているので、商店街の中で出た生ごみをそのまま街内で高熱乾燥させて再生肥料を作ることができます。
ゴミも減らして、余分な物も混ぜずに「100%新天町商店街の生ごみ」で作ることができるこのコンポストは、毎週水曜日の10時半から時計台広場で一人3袋まで限定で配布されています。
園芸を楽しむ年配の方も近所に多いらしく、肥料としても優れているとのことで愛用者が毎週コンポスト目当てに列を作るのだそうです。
商店街のゴミ減少にとっても、無料でもらえる利用者にとっても双方にメリットがあり、良い取り組みだなと感じました。
デパートではできないことができるお店が並んでいます
天神エリアと言えば福岡でも大手のデパートがひしめき合っていますが、新天町商店街では商品価格を抑えて、デパートでは叶わない事ができるサービスを打ち出してアピールし人気を保っています。
老舗の傘屋「しばた洋傘店」はただ傘を売るだけでなく、長持ちさせる使い方のコツを傘マイスターがお客さんに教えてくれます。
「刃物の店豊勝」では、刃物だけでなくキッチン雑貨を1000点も品ぞろえしニーズにこたえます。また購入した包丁に無料で名入れをしてくれるサービスが人気です。
熟練された職人の手作業で数分の待ち時間で名前を包丁に掘ってくれます。新婚さんへのお祝い等にも良く使われているとの事です。
健康食品のやずやも、実店舗としては唯一新天町商店街にのみ出店しています。やずやの健康食品青汁を使ったレシピでランチやスイーツを食べることもでき、食育についての情報を発信してくれるためとても人気があるのだそうです。
単に買い物を楽しむだけではなくて、その商品に愛着が湧く為の取り組みや人とのコミュニケーションを大切にしている取り組みなど、商店街ならではの良さを改めて感じました。(ライター:大分がんばるしゅふ)