ラーメンに味噌=うまい、カレー=イケる、牛乳=意外とあり...というわけで全部入れちゃったご当地カップ麺「青森味噌カレーミルクラーメン」を試食してみた
青森市で30年以上親しまれているソウルフード「味噌カレー牛乳ラーメン」。味噌をベースにカレー粉と牛乳を混ぜ、バターをトッピングした、一見すると「いろんな要素を混ぜすぎじゃない?」な印象を受ける。ご当地では5店舗が普及会を結成してPRに努めているけれども、全国区とは言いがたいのが実情だ。
激レアなご当地ラーメンがカップ麺として売られている――その情報に接した編集部は、東京・飯田橋にある青森のアンテナショップ「あおもり北彩館東京店」に向かった。
袋は4種類も
津軽三味線が鳴り響く店内。レジの真ん前に並べられていたのが「青森味噌カレーミルクラーメン」だ。マルちゃんマークでおなじみ、食品メーカーの東洋水産が出している。価格は税抜き260円。
普及会の公認を受けているのだが、微妙に名前が違う。「牛乳」という名前はやはり使えないようだ。
フタの右上に「できあがり後に、お好みで牛乳を入れるとコクがUP!!」と記されている。スープに牛乳を混ぜたラーメンは飲食店で食べたことがあるけど......そういえばカップ麺では試したことがない。
フタを空けて、中に入っている粉末スープ・液体スープ・かやく・バター風キューブを取り出す。4種類も袋があるのはちょっと珍しいかも。値段が高めなのはこのせいか。
早速つくってみた。まず、かやくを麺の上にあけ、熱湯を内側の線まで注ぐ。線の位置は上部から3センチも余裕がある。これは後から牛乳を投入するためなのだろうか...。
フタを閉じて5分待ったら、粉末スープと液体スープを加え、さらにバター風キューブを乗せる。粉末はカレー、液体は味噌のようだ。
さらに牛乳を投入。かき交ぜるとバターの香ばしい匂いが辺りに広がり、食欲をそそる。
いい意味で、カップ麺っぽくない
できあがり! いつも食べている熱湯オンリーのカップ麺と比べると、本格仕様っぽい雰囲気が出ている。
麺はちょっと固い。バターを入れた段階では麺同士がくっついていて、かき混ぜたら上の写真のようになった。麺はそんなに太くないのだが...。お湯がぬるかったのかも。
スープは予想上の出来だった。味噌・カレー・牛乳・その他スパイス?がケンカすることなくバランスが取れている。個人的にはお湯の量を若干減らし、その分温めた牛乳を増やしたくなった。
麺を食べ終えてスープを飲むと、底に味噌が滞留していることに気づく。麺とスープをちゃんとかき混ぜたつもりだったが、溶け切れなかったようだ。スープを半分以上飲み干して、さらにかき混ぜる。すると下の写真のように、スープが濃い色に変化した。
改めてスープをごくり。カップ麺のカレーはスパイス程度で、味噌の方が主張は強いが、牛乳のまろやかさがうまく中和している印象を受ける。
スープのテイストが麺にしっかり染み込んだら、どんなにおいしいことだろう――と思って調べてみると、半生麺の商品もあることが判明。ショッピングサイトで検索すればすぐに見つかる。
今回のカップ麺の味に満足するとともに、次はそちらを食してみたいと感じた。