松戸VS柏抗争にマツコ冷酷! 「常磐線沿線は千葉じゃない。茨城県松戸市と柏市」
千葉県のJR常磐線沿線は「東葛」地方と呼ばれ、人口約48万人の松戸市と約40万6000人の柏市が覇を競っている。
柏と松戸は周辺の町村を合併・編入することで拡大してきたが、柏は松戸に市域の一部を譲った歴史的因縁がある。1954年に柏市が「東葛市」として市制を施行したとき、当初は東葛市だった小金地区の大部分が松戸市に移管されたのだ。この紛争は「小金戦争」とまで言われている。その1カ月後、敗北感が癒えぬまま東葛から柏に市名を変更している。
水戸街道の宿場町としての歴史を誇り、国や県の出先機関が多く立地する松戸。ドラッグストアのマツモトキヨシ発祥の地でもある。しかし、再開発に失敗して松戸駅前はやや寂れ気味。明治時代までただの寒村だった柏が、商業地として大いに賑わっているのとは対照的だ。おまけに、2005年に開業したつくばエキスプレスは柏市内に2駅も設置されたのに松戸市は通過すらしていない。