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カラス肉、茨城・長野では食べる!? ミートパイは特にイケるらしい

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.08 15:15
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現代人にとって身近でかつ厄介な鳥といえば、カラスをおいてほかにないだろう。あらゆる鳥類の中で最も知能が高く、全長60センチくらいしかないのに、黒い羽と尖ったくちばしは威圧感がある。人の捨てたゴミをあさり、繁殖期のピークとなる5、6月になると人間を襲うことも。東京都によると都内に約1万8000羽が生息していることが2012年度の調査で確認された。

実は美味しいカラス肉

有害または狩猟鳥獣として毎年約40万羽のカラスが駆除されているが、驚くことに鳥肉としては結構いける味のようだ。カラス料理を食べた人がネットに書いた感想を読むと、「意外と臭みはない」「肉は弾力があるけれど美味しい」「脳みそは非常に美味」という意見が目につく。

ハシボソガラス(Toshihiro Gamoさん撮影、Flickrより)
ハシボソガラス/嘴細烏 (Japanese Carrion Crow)

また、茨城県の猟師の間では、獲ったカラスを食べる文化が、戦後の食糧難の時代から続いているという。

野生鳥獣を使ったメニューを「ジビエ料理」と呼ぶが、実は全国各地の自治体でジビエ料理の開発と普及が行われていて、山形県天童市がカラス料理の普及を試みたことがある。石原慎太郎前東京都知事も「カラスのミートパイ」を東京名物として売り出そうとした。

いずれも試食会では好評だったものの、一般販売となるとカラスのネガティブなイメージが災いしてうまくいかなかったようだ。

日本ジビエ振興協議会はカラス肉の料理を食べるイベント「真冬のジビエナイト ~カラスを美味しく頂きます~」を2014年2月20日に開催した。長野県諏訪湖周辺で獲れたカラスのモモ肉のミートパイが目玉メニューとして振る舞われた。協議会の代表はフランス料理のシェフで、フランスではカラスが高級食材だったという。同イベントには長野県、鳥取県、岡山県が協賛している。

味の点では問題なさそうなカラスだが、どうしても気になってしまうのは「衛生面では大丈夫?」という点ではないか。おいしさのPRももちろんだが、食材としての安全性を裏づけするデータが揃えば、カラス料理が広がっていく可能性はある。

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