台湾にも、「岡山駅」がある
台湾の最高峰・玉山(ユイシャン)は、日本統治時代は「新高山」(にいたかやま)と呼ばれ、太平洋戦争開戦の暗号電文にも使われたことで有名だ。命名者はあの明治天皇。富士山を超える標高3952メートルで、新しい日本の最高峰という意味が込められていたが、台湾の領有権が中華民国に移ったときに現在の名前に戻された。
「板橋駅」や「清水駅」もある
日本統治時代の名称が元に戻されたケースもあれば、今でも使われているケースもある。その代表例が台湾第2の都市、高雄市の行政区の1つ「岡山(ガンシャン)」区だ。
同じ漢字文化圏なのだし偶然の一致では?と思う人もいるだろうが、当地の旧名は「竿蓁林」で「阿公店」とも称されていた。1920年に付近の大崗山、小崗山にちなみ「岡山」に改称され、地域の中心駅「阿公店停車場」も岡山駅に変更された。当時は読み方も日本流に「おかやま」としていたというから、やはり日本の「岡山」が念頭にあったのだろう。
