各地でゆるキャラの「結婚」「婚約」が相次いでいる さらには「出産」も...

ご当地キャラの結婚は純愛？　政略？

ご当地キャラ同士の結婚は今にはじまったことではない。兵庫県淡路市のマスコット「あわ神（じん）」と「あわ姫」は2012年に結婚した。翌年2月に双子の赤ちゃん「なぎ」と「なみ」が誕生し、そのお披露目の様子はYouTubeで見ることができる。誰が名付けたかは不明だが、「婚活の聖地・淡路」のＰＲにも一役買っている。

「あわ神あわ姫」子どもお披露目会（YouTubeより）

あわ神・あわ姫は同じ自治体のキャラ同士で結婚のハードルは低かったが、別々の自治体のマスコットがカップルになったケースもある。

2013年8月、埼玉県上尾市のマスコット「アッピー」と福島県本宮市の「まゆみちゃん」が婚約式が執り行われた。これは両市の友好都市協定締結に伴って決まった。ツイッターには次のような投稿が寄せられている。

「ゆるキャラ凄いな」
「ゆるキャラが政略結婚に利用される時代なのですか... アッピー......おめでとう」
「驚くべきはまゆみちゃんもアッピーも現時点で性別不明らしいという点ですね！同性婚でも応援するんだからね・・・！」

その後イベントで一緒になる機会はあったものの、離れ離れの生活は続いた。ようやく2014年2月から両市に2体が置かれ、めでたく同居を開始した。今後はそれぞれの地域のイベントに一緒に登場する予定だ。

連日のように「ご当地キャラ誕生」のニュースが伝えられるが、もはや飽和状態といわれるご当地キャラ業界。カップルという位置づけのキャラ同士が一緒に活動することで知名度アップが期待できる。また、婚約・結婚・出産・子育てという話題を新たに提供することで、活動の幅が広がるメリットがあると見られる。