岡山の名所「備中松山城」と「備中国分寺の五重塔」を訪ねる
日本に現存する天守は12箇所しか残っていないそうですが、山城にある唯一の天守が岡山県高梁市の「備中松山城」にあります。天守は標高430メートルの臥牛山頂上付近にあり、ふもとのバス停から登山道を20分かけて歩かなくてはなりません。
急な斜面に沿って高く積み上げられている石垣を横目に登っていくと、天守が見えてきます。天守としては比較的小ぶりではあるものの、見ごたえのある風格があります。
城下町の高梁市から国道180号を岡山方面に進むと、のどかな丘陵地帯に「備中国分寺の五重塔」が建っています。観光地吉備路のシンボル的な存在で、Hiraoki Kanekoさんの撮影した写真からも景色のよさが伝わってきます。
岡山県唯一の五重塔には、十二支の禽獣や龍の彫刻が施されています。再建に携わった人たちの篤い信仰心が伝わってくるようです。見学は無料。ここから約2.5キロ東進したところに、日本第4位の規模をもつ前方後円墳の「造山古墳」があり、この付近に強大な古代国家があったことがうかがえます。