北陸新幹線開業を前にした金沢の街を歩く
2015年の北陸新幹線開業に向けて、駅前の整備が進められる金沢。風情のある開業前の街の様子を、いまのうちに目に焼き付けておくのはいかがでしょうか。
金沢といえば、加賀百万石の金沢城。金沢大学のキャンパスとして長く利用されてきましたが、平成に入って大学は郊外に移転し、現在は城の復元工事が進行中。Tomoaki INABAさんが撮影した写真には、2001年に復元された菱櫓(ひしやぐら)などが写っています。
金沢城から西へ1キロほどのところには、江戸時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が残るエリア「長町武家屋敷跡」があります。ajariさんの撮影した写真からは、刀を差した侍が今にも飛び出してきそうな雰囲気が伝わってきます。
古い街並みが保存される金沢は、新しいものに目を向ける美意識の高い街でもあります。世界中の同時代アーティストを紹介する「金沢21世紀美術館」は、無料で見られるゾーンが広いということもあり、国内外から年間約150万人が訪れます。
美術館の庭に設置された「スイミング・プール」をよく見ると、底に人がいるじゃありませんか! ガラスの上には10センチの水が張ってあり、下には人が入れます。アルゼンチン人作家レアンドロ・エルリッヒの作品です。
美術館の人気は非常に高く、最近では「お目当ての展覧会を見た帰りに、金沢の街についでに寄ってみよう」という若い女性も増えているのだそうです。