東京駅前の新名所「KITTE」 昔の建築物と高層ビルがコラボ(1)
長い間ベールに包まれていた東京駅丸の内駅舎が、2012年にリニューアルオープン。鮮やかな赤レンガの駅舎は一躍人気の観光スポットになったが、その駅舎の丸の内南口のすぐ向いにも、真新しい建物が建っている。
一躍丸の内の人気スポット
地上38階建のビル「JPタワー」――。そう聞いてもピンとくる人は少ないかもしれない。もとは6階建ての東京中央郵便局の局舎で、70年以上の歴史を持つ郵便局の建物を取り壊すか、保存するかでもめて、結局は元の建物の外観を残したまま高層化したといういわくのある、あのビルである。このビルの、主に旧郵便局部分が商業施設の「KITTE」(キッテ)となって生まれ変わり、こちらも新・東京駅とあわせて、一躍丸の内の人気スポットになっているのだ。
東京駅から丸の内側に出れば、古い建物の上に高層ビルがどんと乗ったJPタワーを拝むことができる。新歌舞伎座と同じような新旧の建物の組み合わせ。うーん、賛否両論ありそうだが、東京駅を訪れたなら、JPタワーも一度はじっくり眺めてみてほしい。
屋上庭園から見渡せる絶景
そこからKITTEの中に入れば、1階から5階までの吹き抜けになっていて、明るく開放的で、楽しげな気配ただよう。実際、KITTEには随所にしゃれた「遊び」が施されていて、買いもの、食事以外も楽しめるスポットなのだ。
まずは6階の屋上庭園「KITTEガーデン」へ行ってみると、ここが東京駅が目の前に迫る絶好のビュースポットだ。八重洲側まで見通せて、左手には丸の内の象徴、丸ビルと新丸ビルも一望に。緑のある空間を一回りするだけで、気分はなにやら爽快、足取りは軽快だ。