【ご当地】「ビールに合う」はずが... 仙台のスモーク牛タン
東京・池袋駅西口からサンシャイン60に向かう大通りに、「宮城ふるさとプラザ」がある。入り口が小さく、奥ゆかしい感じなのだが、店内には宮城県の特産品が所狭しと並ぶ。そのさらに奥まったところに店を構えるのが、「伊達の牛たん」のイートインだ。仙台が発祥の地とされる牛タン焼き、牛タン料理の専門店である。
次第に胡椒が効いてくる

持ち帰りの各種牛タン商品も店頭で販売しており、そこで目にとまった「牛たんいぶり胡椒(こしょう)香味」(スライス)180gを購入してみた。スモークした牛タンに、黒胡椒をピリッと効かせた一品だという。「ビールによく合う」との惹句(じゃっく)が一番の決め手に。6月の蒸し暑い日で、気温は30度に上昇していた。頭の中は「ビールとおいしいつまみ」という考えに占領されてしまったのだ。
お値段は1575円。ビールのおつまみとしては少しお高め。これで外れだったらどうしよう――と不安も感じつつ、紙の包みをほどく。12枚のスライスがきれいに並んでパックされていた。なお、この商品は冷凍状態で販売されている。解凍は常温で1~2時間といったところ。
スライスを取り出してみると、1枚1枚が思ったよりも大きく、肉厚だ。口当たりはしっとりとして柔らかい半面、ほどよい歯ごたえがあり、味わいは豊かで楽しい。ハムやサラミに似ていて、でもちょっと違うスモーキーな牛タン独特のうまみが広がり、あとから胡椒が次第に効いてくる。ビールに合うという看板に偽りないどころか、ビールを飲むのも忘れてどんどん平らげてしまう、そんなクセになる逸品だった。
メーカー:伊達の牛たん本舗
サイズ:180グラム
価格:1575円