コンビニ界の激安王・セーブオン「長野撤退」決断に衝撃
北関東が地盤の地方コンビニ「セーブオン」(群馬県前橋市)が、長野県内にある27店舗をローソンに引き継ぐことが決まった。2015年7月上旬以降、対象店は順次ローソンに衣替えする。
長野のコンビニ勢力図をみると、セブン-イレブンが432店舗と圧倒的な基盤を築いている。ローソンの出店舗数は148と県内2位だが、3位のサークルK(145店)、4位のファミリーマート(138同)との差はごくわずか。
サークルKサンクスを持つユニーとファミリーマートは経営統合に向けて動き出している。これが実現すれば3位に転落するのは確実だ。
全国に600店舗以上を展開しているセーブオンだが、長野では佐久や上小など群馬の近くに出店しているに過ぎない。電子マネーとATM対応店舗は数えるほどしかなく、利用客の一部から不満の声も挙がっていた。
主戦場の北関東と南東北に経営リソースを集中させたいセーブオンと、勢力を少しでも広げたいローソンとの思惑が一致し、今回の事業引き継ぎに至ったと見られる。