「『ジャーナリズム』は、今大きく変わろうとしている」――という話はよく聞くが、「じゃあ、どう変わるの?」 この問いに、すっきりした答えを返せる人はなかなかいないのではないか。 2015年1月24日、法政大学で開催された「ジャーナリズム・イノベーション・アワード」は、そんな「次世代のジャーナリズム」の一端に迫ろうとするイベントだった。 ジャーナリズム・イノベーション・アワードの模様(以下、すべて編集部撮影) 大手メディアから個人まで 日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が企画したもので、NHKなどの大手メディアから、地方紙、ウェブメディア、また個人まで計37組が参加、オンラインで発表した「ジャーナリズム」作品を出展した。 テーマは、「みんなでつくる、次世代のジャーナリズム」。ビッグデータなどを活用したスケールの大きなものから、カメラ片手に単身現場に飛び込んだ動画撮影者、はたまた「悪質バイラルメディア」と対峙したライターのヨッピーさんの奮戦記まで、かなりバリエーション豊か――というより、良い意味で「カオス」な催しとなった。 プレゼンに立つヨッピーさん 沖縄タイムス、神戸新聞などが意欲的展示 注目したいのは、地方からもユニークな作品が集まっていたことだ。特に沖縄県の地方紙「沖縄タイムス」戦後70年取材班が出展した「地図が語る戦没者の足跡」は、沖縄戦における戦没者名簿のデータを地図上に示し、犠牲となった人々の足取り、そして命を落とした場所、時期などを目に見える形で浮かび上がらせた。その内容は会場でも高く評価され、「データジャーナリズム特別賞」を受賞している。 ほかにも阪神大震災直後の街並みを、ARカメラアプリを利用して現在の神戸市と重ねて見せた神戸新聞社(QOOQとの共同開発)のような、地方から新たなジャーナリズムのかたちを示すことを目指した作品、あるいは統計やオープンデータ、現地取材などを活用しながら特定の地域にフォーカスした作品など、「ローカル」の観点を盛り込んだ出展が目立った。 最優秀賞に選ばれたのは首都大学東京の渡邉英徳研究室「台風リアルタイム・ウォッチャー」 「『ジャーナリズム』は、今大きく変わろうとしている」 「じゃあ、どう変わるの?」 その発火点は、中央ではなくむしろ地方にあるのかもしれない。 感染症データランキングで出展 ちなみに今回のイベントには編集部も実は参加、IIJ-IIとの共同研究でJタウンネット上に掲載している「感染症データランキング」を出展してきた。 ジェイ・キャストとIIJ-IIブースの様子 感染症という身近な脅威に関するデータを、見やすい形で、多くの読者に都道府県別に提供する本企画、幸い少なくない来場者に足を止めていただけた。この場を借りてお礼申し上げたい。 投票ブースの模様 あ、結果は1次投票で落選でした。