国内の観光地や景勝地を、国外の地域や都市に例える表現――例えば「日本のパリ」「日本のグランドキャニオン」(これらは記者が適当に思いついた例だが)といった呼び名やキャッチコピーを、見かけたことがないだろうか。最近だと、兵庫県朝来市和田山町にある「竹田城跡」が、「日本のマチュピチュ」と呼ばれていた。
こうした場所は全国に存在しており、各地に世界各国の地名や呼び名が存在する不思議な状況になっている。そのひとつが「エーゲ海」だ。
しかも、岡山県瀬戸内市牛窓町(うしまどちょう)周辺と和歌山県日高郡由良町(ゆらちょう)の白崎海岸、2か所にエーゲ海があるのだ。