「その道上がって、次の角左に曲がると浜側にコープさんが...」 神戸人が教えてくれた「神戸出身ならわかること」

2014年5月13日 18:23

予想外の反響を呼んだJタウンネットの「神戸人」の記事を掲載してまもなく1カ月になる。

【2014年4月16日】関西人でも兵庫人でもない「神戸人」。その見分け方&意外な風習とは?
【2014年4月17日】「神戸人は大阪人と一緒にされるのを嫌がる」説に地元から猛反論
神戸市中心部の景色(halfrainさん撮影、Flickrより)
Kobe City

読者から故郷神戸への想いを綴ったメールが編集部宛に寄せられた。1通目は神戸市在住だというKさんからのお便り。地元ならではの深い考察に満ちている。

山は北、海は南、鉄道は東西

コラム、興味深く読ませていただきました。
特に、生まれ育ちが神戸で、仕事で東京、海外に10年ほど出た後、神戸に帰ってきた「自分」には当たり前と思っていた「油引き」や「日番」、「荒ゴミ」が神戸独特だと知って新鮮でした。
その中で、他の方のコメントや、神戸言葉、風習に自分なりに付け加えてみます。

-「海」「山」、「浜」「山」、「上がる」「下がる」は神戸人のキーポイント、には完全に同意します。
物心ついた頃から、北が山、南は海、鉄道は東西、という環境で育つと、他の土地で困る事がある。
「山っかわの改札」 (神戸では駅の山側は常に北口なので、「丸の内北口」と「丸の内南口」は未だに混乱してしまう。まず殆どの神戸人は東京駅の 案内所で「丸の内北口から南口に方向に歩くと」と説明されると、無意識に「八重洲北口」か「日本橋口」を目指すし、東京駅から線路が東西に伸びていると信じて疑わない)

神戸人「その道上がって、次の角左に曲がると浜側にコープさんが...」
非神戸人「え?」 (京都の方は上がる下がるは問題なく理解してもらえるが、浜側は?)
神戸駅(alvin.leongさん撮影、Flickrより)
Kobe Station, Kobe

阪急と他路線では「匂い」も違う?

- 鉄道
首都圏で天候悪い日に、「西武は強いけど、京葉は弱いから」なんて、路線により強い、弱いの会話が成り立ちますが、神戸では??となります。
ただ、「阪急」「阪神」「山陽」「神鉄(神電)」と市内乗り入れ各社の私鉄では、「阪急」のイメージが圧倒的に良い。
他路線とは車内の匂いまで違う、と思っている人も多い。
その点で、阪急と阪神の合併は、未だに神戸っ子から「心理的」に受け入れられていない。
市内では、一部の区間で殆ど同じ地域をJRを巻き込んで4社が併走する妙な路線があり、須磨海岸辺りでは日常的に熾烈なバトルが。。。
神戸線を走る阪急の列車(junicornさん撮影、Flickrより)
阪急 神戸線 瓦の宮西踏切
-道路
神戸市内は東西には国道が2幹線、県道、市道を含め4幹線、バイパスと阪神高速もあり、よりどりみどりでルートがあるが、南北へは一方通行がほぼ無秩序に存在し、市外のドライバーにはかなりチャレンジである。
しかし、市内のドライバーは概しておとなしいので、カーナビ見ながらふらふらしても、御堂筋のようにクラクション攻撃を食らうことはまれである。
県外のドライバーにとっては、神戸ナンバーのクルマは神戸市内と受け取られているようだが、実は海の向こうの淡路島や山の彼方のイノシシの里、丹波篠山まで神戸ナンバーである事は市内の人々にとって大きな謎の一つである。

北が山、南は海、鉄道は東西――こうした方向感覚についての話題を初め、まさに神戸で育った人ならではの一文だ。

「阪急のイメージが圧倒的に良い」「車内の匂いまで違う、と思っている人も多い」というのはふるっている。神戸出身の20代男性に、少し補足してもらった。

「ああ、これはわかります。まず山陽と神鉄は利用者が少ない。だから阪急か阪神か、の二択なんですが、自分も阪急ですね。最近では有川浩の小説『阪急電車』もありましたし、関西以外でもイメージ上がってるんじゃないですか?」

Kさんからのメールを、もう少し紹介したい。

京言葉とちょっと違う?「はる」の用法

- 「言う」は殆ど常に「ゆう」、「居る」は「おる」
「何言ってんだよ」=「何ゆうての」 「何ゆうとんの」 (最後の「の」には殆ど アクセント置かない、「の」にアクセント付けると詰問調になる)
「言ったじゃない」=「ゆうたやん」 (「た」にアクセント、「やん」にはアクセント置かない)

「明日、家おるん?」
「彼女、おるん?」「彼女いてはる?」

- ヘンな敬語
だいたい、語尾に「はる」を付けると、何となく敬語として通用してしまう。(京都言葉と少し用法が違うのか?)
「苦労なさっている」=「苦労してはる」
「先生がおっしゃった」=「先生がゆうてはった」

- 一人称に「自分」をよく使うし、時々二人称にも使う
健さんのようなイメージに取られがちだけど、女の子も普通に使います。
「自分ち」「自分とこ」はシチュエーションによって、「自宅」か「あなたの家」の両方「自分はどう思うん」って、おかしな文章だけど、「あなたはどう思っているの」となる。

以下は、第1弾の記事についた、
「~とう、~とんは、神戸人が使う言葉じゃなくて、播州弁ですよ 播州弁の事はちゃんと勉強するべきだと思います」
という匿名さんからのコメントに言及したものだ。

-語尾が「とう」、「とん」
播州弁です、との指摘がありましたが、アクセントが違う。
「勉強しています」 = 「勉強しとう」(神戸風)「勉強しとう」(播州弁) 特に播州弁はその後に続けて「やん」「わ」等を伴うことが多い。
(播州弁と播州アクセントは神戸人からは「コワイ」「怒ってる」「乱暴」と受けとられがちです。播州弁のキツイ場所では語尾に「がいや」「どいや」等が付き、喧嘩売られてるのかとびっくりする。)
「てん」は大阪弁と共通になってるけど、神戸言葉では微妙に「とん」と「てん」の使い分けがある。
「学校いっとん」 = 「学校に行っているの?」
「学校いってん」 = 「学校に行っていた。」

「神戸人は他人の評価を気にしない」

次に紹介するのは、兵庫県在住のAさんからのお便り。「神戸人は他人の評価を気にしない気質で、神戸はいろんな人のいる街」とその魅力を語る。

神戸っ子は他県民に基本的には無関心。大阪や京都は「我こそが」的な主張をするイメージがあるけど、神戸っ子は「他人の評価は気にしない」あるいみマイペースなので、京都や大阪に対抗意識を持ったりしない。
ただ、有る意味そうした「個」重視なところはあるので、人によっては○○と一緒には--的な考えを持つ人もいると思う。
神戸といえばこう、という意見を持つ人もいるけど、都会?な三宮人もいれば繁華街的な新開地人もいて、山○組本拠地近くの高級住宅街に住む人もいれば有馬の様な山奥や、玉津の様な田園地域に住む人もいる。
神戸ノートとか、トクレンとか、~とんとか、神戸という枠で括る物を見つけるのもいいけれど、むしろ神戸は「色んな人がいる街」だと思う。そうね、花バスとか言って通じるのは神戸人かも。

Aさんが言及した「花バス」は、神戸まつり開催時に市内を巡回した「花自動車」の別称。元々は神戸市電の花電車だったが、その後自動車になり、2000年頃に運行休止となる。2010年の第40回記念周年のとき、4トントラック3台で復活した。

かつては「神戸まつり音頭」を大音量で流しながら走行していた。まつりを主催する神戸市民祭協会の担当者によれば、メインの出し物として市民の関心の的だったが、装飾にかなりの費用がかかることから再開するかどうかは不明。

2010年、第40回神戸まつりに登場した花自動車(ブログ「女性金庫診断士ちょこっと日記」より)
2010年、第40回神戸まつりに登場した花自動車(ブログ「女性金庫診断士ちょこっと日記」より)

今年の神戸まつりは5月18日(日)を中心に催される。メインフェスティバルの会場となる三宮・元町界隈では、おまつりパレードを中心にステージイベントやマーケットイベントが繰り広げられる。

雨だった昨年は70万8900人、一昨年は108万600人が集まった(主催者発表)。まさに神戸最大のイベントだ。マイペースな神戸人が熱くなる1日、興味のある人は出かけてみてはいかがだろう。

アクセスランキング
デイリー
  週  
  月  
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

クイズも、診断、投票も。あなたが作る。みんなが解いてくれる。

↑上へ