いま注目の新指標「リペア力」とは?疲労と老化に着目したトータルリペアプロジェクト始動
5月12日に、インテグレーテッドヘルスサイエンス株式会社は、コングレスクエア日本橋にて、『抗疲労∞抗老化』トータルリペアプロジェクト発足セミナー&記者発表会を開催した。

『抗疲労∞抗老化』トータルリペアプロジェクトとは、インテグレーテッドヘルスサイエンス株式会社が、疲労と老化の予防・抑制に向けて、統合的な視点から計測を行う取り組みのこと。また、これまでよく解明されていない全身および各臓器・組織の修復力(リペア力)計測の必要性を唱え、新たな健康指標として、トータルリペアの社会実装の実現を目指すプロジェクトのこと。

「疲労」と「老化」の関係に注目し、インテグレーテッドヘルスサイエンス株式会社の研究成果では、両者のメカニズムには共通項が多いとのこと。
疲労のコアメカニズムと老化のコアメカニズムの共通点として、生体酸化と抗酸化機能の低下によって糖化が進む、修復(リペア)エネルギー量の低下、傷んだ細胞・部品の認識による免疫系の作動(炎症)、そしてこれらによる細胞・組織・臓器の機能低下、その機能低下を感知し、調整を図る自律神経系活動の疲弊などが挙げられた。

そこで日々の全身のさまざまな箇所の疲れを是正する方策を行い、その結果をチェックすることが、抗老化(アンチエージング)に直接つながると考えられている。

セミナーでは、このように疲労と老化のコアメカニズムの類似性を説明し、疲労と老化の予防や抑制指標として、新しく「修復力(リペア力)」を加える必要性とその計測の実行、そして「健康寿命の延伸」のみでなく、創造的・意欲的な健康社会の実現を目指す本プロジェクトの取り組みについて紹介した。

まずは、⻑年の国際的疲労研究の牽引者である渡辺恭良氏(インテグレーテッドヘルスサイエンス株式会社代表取締役 CEO、日本疲労学会 理事⻑、日本リカバリー協会 会⻑、脳体力振興協会 理事⻑、神⼾大学大学院 科学技術イノベーション研究科 特命教授)が「『抗疲労∞抗老化』トータルリペア・プロジェクト」について講演した。
次に、水野敬氏(インテグレーテッドヘルスサイエンス株式会社 取締役 CTO/CFO)が「個々人の総合的健康度を表す健康関数と様々なソリューション開発経過」について講演。
さらに田原周夫氏(株式会社日本トリム 代表取締役社⻑)は、本プロジェクト参画企業を代表し「エッセンシャルヘルスケアの重要性、時間生物学からの本プロジェクトへの期待」について講義を行った。

その後、矢澤一良先生(早稲田大学 ナノ・ライフ創研究機構規範科学総合研究所 ヘルスフード科学部門 部門⻑、一般社団法人ウェルネスフード推進協会 代表理事)、國澤純先生(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 医薬基盤研究所 副所⻑ ヘルス・メディカル微生物研究センター センター⻑)、⻄沢邦浩氏(健康医療ジャーナリスト、株式会社日経 BP 総合研究所 社会課題研究所 客員研究員)を加えた6名が登壇し、パネルディスカッションが開始された。

「トータルリペアの対策をどう実現させるか」というテーマでは、水野氏は「いろんなソリューションの可能性がある。多種多様なソリューションを受け入れられるような、ソリューション評価プラットフォームをトータルリペアの枠組みの中で、リペア力も評価しながらやっていきたい。ぜひともこれは面白いんじゃないかという案をみなさんからご提供いただけたら、一緒になってその可能性を探りたい」と話した。

渡辺氏は「いろんな観点からのお話を聞けて協力できる体制というのを、このプロジェクトではみなさんと手を携えてやっていきたい。社会的な様々なプログラムとして研究者とか専門界の協力だけではなく、いろんな方が考えながら動いていかなければならない。社会実装とはそういうことを言うんだと思います。良いものをどれくらい短時間で届けることができるか。歳をとっても意欲的にチャレンジする社会を形成していかなくてはいけないと思っていますのでよろしくお願いします」と意気込みを語った。
