金沢工業大学の教員から学び、専門性を高める。国際高等専門学校 4、5年生
「金沢工業大の教員から専門分野を学ぶ」「専門を深めるため金沢工業大の専門科目の"先取り取得"も可能」
2023年2月8日
学校法人金沢工業大学
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103034/202302082776/_prw_OT1fl_F98Wh90k.png】
国際高等専門学校は、大学と同様に教授、准教授等の教員から学ぶ15歳からの高等教育機関です。英語で、数学や物理、化学、生物、コンピュータやAI、IoT、ロボット工学などのテクノロジーを学ぶ「English STEM教育」を1年生から5年生を通じて実施します。
「白山麓キャンパスでの全寮制教育」(1、2年生)、「1年間のニュージーランド留学」(3年生)、「併設校・金沢工業大学と施設を共有した金沢キャンパスで大学生と学ぶ」(4、5年生)という多彩な活動フィールドを通じて、新しい価値を創出できるグローバルイノベーターを目指します。
【4、5年生は金沢工業大学と共有するキャンパスで学ぶ】
国際高専4、5年生は金沢キャンパスでどのような学びに取り組んだのでしょうか。
その一端をご紹介します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202302082776-O1-y81lae8F】
金沢工業大学ロボティクス学科の鈴木亮一教授が指導するクラスター研究室で
ロボット開発やVRコンテンツの制作に挑戦した
【金沢工業大学の教員から専門分野を学ぶ】
国際高専(ICT)の大きな強みの一つは、併設校の金沢工業大学(KIT)と「KIT/ICTスクールシステム」を構築し、大学受験を意識することなく、「学びたいこと」や「やってみたい」ことに学生たちが没頭していることでしょう。
また科目によっては、金沢工業大学の教員が国際高専の教員を兼任し、教えていることも、他校にはない強みです。
例えば2022年度は以下の国際高専4、5年生の科目の授業を、金沢工業大学の教員が担当しました。
《前学期》
・「社会科学」(4年生)
担当:栃内 文彦 修学基礎教育課程教授 博士(理学)
・「数理統計」(4年生)
担当:谷口 哲也 数理・データサイエンス・AI教育課程准教授 博士(理学)
・「数理工Ⅰ」(4年生)
担当:山岡 英孝 数理・データサイエンス・AI教育課程教授 博士(情報学)
・「応用数学Ⅰ」(4年生)
担当:渡辺 秀治 数理・データサイエンス・AI教育課程講師 博士(理学)
・「情報数学Ⅰ」(4年生)
担当:郭 清蓮 情報工学科教授 理学博士
・「ビジネス概論」(4年生)
担当:武市 祥司 経営情報学科教授 博士(工学)
・「熱工学」(5年生)
担当:福江 高志 機械工学科准教授 博士(工学)
《後学期》
・「人文科学」(4年生)
担当:清水 節 修学基礎教育課程 准教授 博士(歴史学)
平泉 紀房 修学基礎教育課程 講師
・「数理工Ⅱ」(4年生)
担当:秋山 綱紀 数理・データサイエンス・AI教育課程 講師 博士(理学)
・「応用数学Ⅱ」(4年生)
担当:北島 孝浩 数理・データサイエンス・AI教育課程講師 博士(理学)
・「熱力学」(4年生)
担当:長沼 要 機械工学科教授 博士(工学)
・「情報数学Ⅱ」(4年生)
担当:林 亮子 情報工学科准教授 博士(情報科学)
・「ネットワークシステム演習」(5年生)
担当:向井 宏明 情報工学科 教授 博士(工学)
坂本 真仁 情報工学科 講師 博士(工学)
・「ビジネス特論」(5年生)
担当:松林 賢司 経営情報学科教授 博士(工学)・MBA
うち、4年生の「応用数学Ⅱ」は、国際高専の学生が金沢工業大学の学生と一緒に受講する英語による「共創クラス」として実施され、金沢工業大学1年次の必修科目「線形代数Ⅱ」の履修学生とともに英語で学びました。
このほか「人文科学」についても国際高専の学生が金沢工業大学の学生と一緒に受講する日本語による「共創クラス」として実施され、金沢工業大学2年次の必修科目「日本学A・B」の内容を、金沢工業大学 修学基礎教育課程の清水 節准教授・博士(歴史学)と平泉 紀房講師から学びました。
【4年生が金沢工業大学の研究室を体験】
国際高専では2022年度、4年生が必修科目「インターンシップⅠ」の一環で、金沢工業大学ロボティクス学科の鈴木亮一教授が指導するクラスター研究室でロボット開発やVRコンテンツの制作に挑戦しました。
◯実施テーマ
「いちごの摘果作業を行う遠隔操作ロボット」
「ごみ分別声かけロボット」
「VR宝探しゲーム」(ゲームエンジンのUnityを使った3Dゲーム開発)
「教育用アルコール分解ゲーム」(VRを利用した教育コンテンツの開発)
活動の詳細は以下の国際高専WEBページをご覧ください。
→https://www.ict-kanazawa.ac.jp/2022/08/23/19906/
なお国際高専金沢キャンパスのメイン校舎2階には2022年7月より、金沢工業大学ロボティクス学科の3研究室が金沢工業大学やつかほリサーチキャンパスから移動し、AIラボなどとともに大学・高専クラスター研究の拠点となります。
【専門を深めるため金沢工業大学の専門科目の"先取り取得"も可能】
国際高専の4、5年生は自身の専門性を高め大学編入学をスムーズに行うため、金沢工業大学指定した専門科目を履修することができます。金沢工業大学へ編入学する学生は、修得単位が金沢工業大学編入学後の大学単位として認められるので、大学の科目の「先取り」は大きなメリットになるでしょう。
《2022年度の科目履修例》
「分散システム」[機械系製図Ⅱ」「工業力学」「材料科学Ⅱ」「ロボット基礎力学Ⅱ」「制御工学入門」「プログラミングⅡ」「アルゴリズムデザイン」「映像メディア処理」「メディア文化論」
【卒業研究は高専の教員と大学の教員がタッグを組み研究指導も可能】
国際高専では5年生の「エンジニアリングデザインV 」(2023年度入学生からは「専門ゼミ」)では自分がやりたい卒業研究のテーマに取り組みます。
国際高専では、学生のテーマによって、事前に指導教員を決めます。さらに分野によって、金沢工業大学の各学科の教員にも協力を依頼します。
今年の5年生では、画像認識やデータサイエンスなどの分野で、金沢工業大学の教員と国際高専の教員がタッグを組み、研究指導にあたりました。
国際高専であなたの「学びたい」「やってみたい」を実現してみませんか。