中国・簡陽で第19回羊肉美食文化観光祭
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【簡陽(中国)2022年12月22日新華社=共同通信JBN】中国四川省簡陽市で12月21日、第19回Lamb Gourmet Cultural and Tourism Festival(羊肉美食文化観光祭)が開幕した。このイベントのテーマは「Happy Chengdu, Winter Solstice of Jianyang(幸福な成都、簡陽の冬至)」である。主催者の簡陽市人民政府(Jianyang Municipal People's Government)は、イベントで簡陽羊肉スープを通じ、もっと多くの人々に簡陽を知ってもらえればと望んでいる。簡陽を訪れる人々は、本格的な羊肉スープを味わい、簡陽の冬の美しい景色を見て、旅を楽しめる。
冬至は、中国の伝統文化において二十四節気の22番目にあたり、寒い冬の到来を意味する。中国北部の人々はこの日、主に餃子を食べ、南部の四川では羊肉スープを食べる伝統があり、特に簡陽羊肉スープが有名だ。
簡陽市は、「パンダの都市」成都の管轄下にある県級市で、成都市中心部の南東わずか約50キロメートルにある。冬の簡陽での1杯の羊肉スープは、成都や多くの近隣地域の人々が寒さを乗り切るための「特別なレシピ」である。
簡陽羊肉スープが非常に有名な理由は、主として、昔ながらの風習、独自の原材料、ユニークな製法にある。簡陽羊肉スープの起源は、三国時代の中国の有名人である諸葛亮(Zhu Geliang)(字は孔明)に関連していると言われるが、事実に基づく簡陽羊肉スープの実際の記録は清王朝にさかのぼる。このスープには100年以上の歴史があると推定されている。簡陽羊肉スープは、地元の珍しい大きな耳の羊を使って作られる。羊の肉は低脂肪、低コレステロールで高タンパク、繊維が柔らかく、赤身が多く、臭みがないため、簡陽の羊肉スープは乳白色で、新鮮で美味しく臭みのない羊肉が入っている。独特の伝統的な調理法が売りで、非常に新鮮な味わいを特徴とするユニークな名物羊肉料理となっている。
簡陽羊肉スープの人気が高まるにつれ、簡陽に欠かせない呼び物にもなった。2003年以来、簡陽では18回の羊肉美食文化観光イベントが連続して開催され、簡陽羊肉スープを提供するレストランは320軒以上に増加した。
さらに、簡陽は成都天府国際空港からわずか15キロメートルにある。このような立地の利点により、天府国際空港の助けを借りて、簡陽羊肉スープは今後、世界に進出する見込みである。天府国際空港から成都に到着し、飛行機を降りて簡陽羊肉スープを味わう人が増えることが望まれる。
ソース:Jianyang Municipal People's Government