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東洋大学国際交流宿舎「AI-House HUB-4」が 「2022年度グッドデザイン賞」を受賞

2022.10.07 13:30

2022年10月7日
東洋大学

東洋大学国際交流宿舎「AI-House HUB-4」が
「2022年度グッドデザイン賞」を受賞

 
学校法人東洋大学(東京都文京区/理事長 安齋隆)が事業主体として建設した東洋大学国際交流宿舎「AI-House HUB-4」の設計を担当した株式会社石本建築事務所に公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2022年度 グッドデザイン賞」が贈られました。

 
■受賞した国際交流宿舎 「AI-House(アイ・ハウス) HUB-4」について
2022年1月に竣工した留学生と日本人学生が混住する国際交流宿舎で、約300名が入居することができます。日本に在住する国内生と海外からの留学生が混住する「共生の場」がコンセプトです。この宿舎には数多くの共有リビングスペースや入居者が使える学習室や多目的室を備えており、個室から一歩出るとそこは国際社会の縮図ともいえるグローバルな空間が広がっています。
宿舎の中で多彩な異文化交流ができる学生生活は海外留学ともまた違う刺激的な経験であり、AI-House
HUB-4での生活が学生たちにとって今後の人生のステップとなり、グローバル人材となって世界に羽ばたいていく未来に期待しています。

宿舎の設計は株式会社石本建築事務所が担当し、日常生活を通して多彩な異文化交流ができる空間が最も重要という考えを基に、従来からある寮形式の「個室型」と「ユニット型」を融合し、寮生同士の積極的な交流が図れる共有空間(リビング)を創出しました。リビングは、中庭から通風と採光が得られ、学習室、畳コーナー、小上がりスペースなどが点在した変化に富む生活の小道のような連続空間となっており、勉強や団らんをしながらグループにとらわれない緩やかなコミュニティを育む交流の場となっています。
素晴らしい空間を設計された株式会社石本建築事務所に感謝するとともに有効活用してまいります。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210067741-O3-I71G8OTX
左:外観 右上:中庭、右下左:小上がりコーナー、右下右:リビング

 
■審査委員の評価
寮というと個室群がずらっと並ぶ平面計画がそのまま、建物の「硬さ」として外観に現れるケースが多いが、この建築は、不定形で高低差もある敷地条件を活かして、柔らかで変化に富む空間と形態を獲得している。その結果として生まれた、そこに暮らす学生たちの日常にもリラックスできる空気感と、それによって醸成される、学生同志の豊かな交流の風景が、この寮の優れた特徴だろう。外観を印象付けるランダムなルーバーファサードは、周辺住宅地への視線制御の役割と同時に、内包された2つの中庭空間とともに、日射制御や自然通風などの役割も果たしており、外観や平面計画と、環境コントロールの仕組みの関係性が実にシンプルで素直に並存した建築である。

 
■設計者コメント
アジアのハブ大学を目指し、スーパーグローバル大学創成支援(SGU)に採択された東洋大学がプロデュースした国際学生寮です。
入居者の半数の日本人学生と半数の留学生あわせて300人が、様々な背景を持つ仲間として教室だけでは学ぶことができない日常生活そのものが学びと交流の場となるような空間をデザインしました。
入居者の多様なコミュニケーションを誘発するように、明るく風が通る中庭に面し学習室、小上がり、畳スペースなど変化にとんだ共有空間を緩やかに連続するように配置しました。
仲間との交流やイベント参加などを通じて、価値観や文化的な違いを乗り越えながら共生する力を伸ばしていける交流の場となっており、次世代のグローバル人材育成の一助になることを願っています。

 
■居住する日本人学生の声
AI-Houseに居住して感じることは、空間の使い方がバリエーションに富んでいることです。例えばキッチンひとつ取っても大きさや形が異なります。そんな不均衡な空間だからこそ、異文化を受け入れ、学生同士で交流したいと思う気持ちが湧くのだと思います。

 
■グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

※グッドデザイン賞受賞内容の詳細は以下のページでご覧いただけます。
https://www.g-mark.org/award/describe/54126

■建物概要
所在地:東京都北区赤羽台
設計・監理:石本建築事務所
施工:安藤ハザマ東京支店
構造:RC造/一部S造
規模:地上4階 地下1階
延床面積:9,340㎡
竣工:2022年01月
寮室数:292室
HP:https://www.toyo.ac.jp/contents/international-exchange/residence/index.php
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210067741-O4-4b47G3YU

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