JDRFがグローバルな1型糖尿病指数の提供開始を発表
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【ニューヨーク2022年9月21日PR Newswire=共同通信JBN】
*これまでに類のない指数は、世界中の1型糖尿病患者の負担と満たされていないニーズに対する認識を高めるだろう。
世界有数の1型糖尿病(T1D)研究・支援団体JDRF(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=424472134&u=https%3A%2F%2Fwww2.jdrf.org%2Fsite%2FDonation2%3F19988.donation%3Dform1%26df_id%3D19988%26s_src%3DFDRS-FY21-PRMY-google_cpc%26s_subsrc%3D78594578386-jdrf-b-485133844238%26gclid%3DCjwKCAjw6MKXBhA5EiwANWLODEH1CCqyJON_b3xBsjZ3duLXxpLjr5eYmkdnGF92pWRpZyBzcn3cIhoCPN0QAvD_BwE&a=JDRF )は、「1型糖尿病指数」(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=4116745650&u=https%3A%2F%2Fwww.t1dindex.org%2F&a=Type+1+Diabetes+Index )(T1D Index)の提供を開始したと発表した。T1D指数は、世界各国でT1D危機がもたらす人的・公衆衛生的影響を測定する、これまでに類のないデータ・シミュレーションツールである。これまで、T1Dの発症や影響に関するデータには大きなギャップがあった。T1D指数のデータや知見を活用することで、タイムリーな診断、利用可能なケア、治癒につながる研究への資金提供など、達成可能な国ごとの介入策を特定し、T1Dと共に生きる人々の生活の変化に役立てることができる。
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T1D指数と付随研究は、有力な糖尿病・内分泌医学誌「ランセット・ダイアビーティス・アンド・エンドクリノロジー(Lancet Diabetes & Endocrinology)」に掲載された。
自己免疫疾患であるT1Dは、最も急速に増加している慢性疾患の1つで、全世界で900万人近い患者がいる。家族歴など特定の要因でリスクが高まることもあるが、食事や生活習慣が原因ではない。T1Dに罹患すると、膵臓でインスリンがほとんど、あるいは全く作られなくなり、つまり人体が食物をエネルギーに変えることができなくなり、腎臓、眼、神経、心臓への障害、さらには早死などの長期的な合併症につながる可能性がある。現在のところ、T1Dの治療法はない。
JDRF最高経営責任者(CEO)のAaron Kowalski博士は「T1Dコミュニティーの一員である私は、多くの人々が健康で充実した生活を送るのに必要なリソースに、私ほど恵まれてはいないことを知っている」「だからこそ、T1D指数を通じたT1Dの世界的影響の理解に向け、大きな進展があったことに非常に満足している。われわれは、世界中の政府や公衆衛生の意思決定者がこのツールを活用し、T1Dの軌道を変えることができる介入策を特定し、実行に移すよう呼びかけている」と語った。
JDRFは、世界中の主要なパートナーや専門家と協力し、500人以上の内分泌学者のグローバル研究と400の公表文献から得られた結果を活用し、世界レベル、国レベルのT1Dの状況をシミュレートしてT1D指数を開発した。
本指数は、T1Dの合併症で早期死亡していなければ現在も生存していたであろう人の数「行方不明者数」と、T1Dを抱えた生活によって病気、障害、早期死亡で失われた時間「健康損失年数」に注目し、T1Dがもたらす人的負荷を一意的に明らかにする。
T1D指数のシミュレーションは、2022年時点で世界には386万人以上の「行方不明者」がおり、10歳で診断されていると仮定した場合のT1D患者1人当たりの「健康損失年数」は平均32年に上ることを示唆している。
T1Dは、罹患した人々に深刻な人的、感情的、経済的負担をもたらすが、有病率は上昇している。T1D指数のシミュレーションにより、T1Dの現在の軌道と世界中の人々への影響を変える可能性のある、以下の4つの主要介入策が特定された。
*適時診断:医療従事者がT1Dを正確に診断できるよう、教育や研修の改善を実現する。2023年から世界中の人々が適時診断を受けられるようになれば、2040年の生存患者数は66万8000人増える可能性がある。
*インスリンと血糖試験紙:インスリンと血糖試験紙へのバリアフリーなアクセスの実現。2023年から世界中の人々がインスリンと血糖試験紙を入手し、体調を自己管理するための指導を受けることができれば、2040年の生存患者数は198万人増える可能性がある。
*インスリンポンプと持続血糖測定(CGM):T1D患者全員が、血糖値のモニタリングとインスリン投与を自動化する技術にアクセスできるようにする。T1D患者全員が2023年からこの技術を利用できれば、2040年の生存患者数は67万3000人増える可能性がある。
*予防と治療:新たな予防、治療、治癒へのさらなる投資、研究の必要性。治療法が見つかれば、2040年の生存患者数は89万人増える可能性がある。
世界レベル、国レベルでの介入策が特定されれば、T1D指数は、データや調査結果をネットワークや各国の意思決定者と共有したり、各地域の他のT1D支援者と連絡を取り合うなど、ユーザーが行動を起こすよう促す。
T1D指数は、T1Dの地球全体への負荷に関する以下の重要統計にも光を当てている。
*2000年以降、T1Dの有病率は世界の人口増加率の4倍の速度で上がっている。
*2040年のT1D患者数は1743万人になると予想されている。
*2040年の「行方不明者」数は685万人になると予測されている。
T1D指数のデータシミュレーションは、バージョン1.0のテストで実際のデータとの誤差がプラスマイナス6%と、現在入手可能な最高の推定値となっている。これは、同じデータとの誤差がプラスマイナス35%の既存の主要推定テストより大幅に精度が向上している。これは、JDRF、Life for a Child(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=1939192750&u=https%3A%2F%2Flifeforachild.org%2F&a=Life+for+a+Child )、国際小児. 思春期糖尿病学会(ISPAD)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=2738393365&u=https%3A%2F%2Fwww.ispad.org%2F&a=International+Society+for+Pediatric+and+Adolescent+Diabetes+(ISPAD) )、国際糖尿病連合(IDF)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=1837638215&u=https%3A%2F%2Fwww.idf.org%2F&a=International+Diabetes+Federation )、Beyond Type 1(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=819103689&u=https%3A%2F%2Fbeyondtype1.org%2F&a=Beyond+Type+1 )が共同で開発した。T1D指数は、設立企業スポンサーであるアボットに加え、リリー、Vertex Pharmaceuticals、レオナ M. アンド ハリー B. ヘルムズリー慈善信託から支援を受けている。今後のリリースでは、T1Dに経済的コスト、心の健康、生活の質に与える影響も含めて拡充する予定。データの地域や人口統計学レベルの内訳も公表を予定している。
T1D指数の詳細については、以下を参照(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3651214-1&h=2075610018&u=https%3A%2F%2Fwww.t1dindex.org%2F&a=here )。
▽JDRFについて
JDRFの使命は、T1Dとその合併症を治癒、予防、治療するため、人生を変えるようなブレークスルーを加速させることである。これを達成するため、JDRFは設立以来、25億ドル以上の研究資金を投じてきた。JDRFは、地域社会の人々のつながり、効率性と幅広い資金調達のための地域的協力、そしてリソース、情熱、エネルギーを結集するための全国レベルでの団結という草の根モデルをベースとする組織である。学術機関、政策立案者、企業や産業界のパートナーと協力し、T1D患者向けの革新的治療法の開発、提供も行っている。JDRFの米国内のスタッフとボランティア、さらに海外の5つの関連団体は、支援活動、地域ぐるみの活動、そしてT1Dのない世界の実現に力を注いでいる。詳細については、jdrf.org を参照するか、Twitter(@JDRF)、Facebook(@myjdrf)、Instagram(@jdrfhq)でフォローを。
▽1型糖尿病(T1D)について
T1Dは、膵臓でインスリンがほとんど、あるいは全く作られなくなる自己免疫疾患で、高血糖や低血糖、腎臓、眼、神経、心臓への障害、さらに治療せず放置すれば死に至るなど、長期にわたる合併症を引き起こす。最も急速に増えている慢性疾患の1つである。多くの人が、T1Dは小児期や思春期初期にしか診断されないと考えているが、成人期での診断が増えつつあり、T1D診断全体の50%近くを占めている。発症は突然で、食事や生活習慣との関連はなく、予防のためにできることは今のところ何もない。原因はまだ完全には解明されていないが、研究者らは遺伝的要因と環境的要因の両方が関与していると考えている。現在のところ、T1Dの治療法はない。
ソース:JDRF
▽問い合わせ先
Ayana Young
JDRF International
ayoung@jdrf.org
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