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DIGITIMES Asia:カナダがゼロからEVを構築し、自動車業界の能力を実証へ

2022.09.15 12:15

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202209156565-O1-8vEW2m50

AsiaNet 97789 (2168)

【台北2022年9月15日PR Newswire=共同通信JBN】自動車の電動化の進展に伴い、カナダの自動車部品製造業者協会(APMA)は、ゼロから EV を構築するProject Arrowに専念してきた。共同プロジェクトは今年末にコンセプトカーを発表して成果を達成し、地元企業の能力を実証する。

APMAのWarren Ali上級副社長(イノベーション担当)は、このプロジェクトはカナダの自動車部品と技術のための中立的でオープンなプラットフォームを生み出すと語った。APMAは、2020 Consumer Electronics Show(CES)でProject Arrowを発表していた。

Ali氏は、2022年9月22日にDIGITIMES Asia(https://reurl.cc/m3MR5M )が主催するEVウェビナーUnlocking Global EnnoVation Opportunities(世界のEnnoVationの機会を解き放つ)で基調講演を行う。

2023年までにコンセプトEVを発表

Project Arrowは、オタワのカールトン大学の学生チームが優勝したデザインコンペを契機に、500の自動車技術およびソフトウエア企業から関心を集めてきた。

Ali氏は、このプロジェクトがエンジニアリング段階に移行した際、部品、ソフトウエアインテグレーション、車両の最終組み立てを専門とする企業を含む約50社が選ばれ、コンセプトカーを研究すると語った。その大半はカナダで「生まれ、成長した」企業だった。

このグループは12月にカナダでこのコンセプトカーを発表し、CES 2023で世界に紹介する予定。Ali氏によると、グループはこの車両の仮想バージョンも発表して、直接取り組んでいる企業以外の企業の技術を展示する。

Ali氏は、Project Arrowの主な目標の1つはカナダの多くの中小規模のサプライヤーやメーカーの部品や技術をデモンストレーションすることであると指摘した。また、カナダはヒューマンマシンインターフェース、サイバーセキュリティー、車両内の構造要素、軽量化に重点的に取り組むソフトウエア企業のグループも育成している。

Ali氏によると、プロジェクトのもう1つの目標は、プロセスを通じてギャップ分析を実行することである。すなわち、カナダが短期的にも長期的にも成功するために拡充および育成する必要がある技術、部品、専門知識を特定することである。例えば、カナダは車両設計やプロトタイプ作成で、多数の優秀な人材を活用できる。同氏は、このプロジェクトは英国のスポーツカーメーカーであるアストンマーティンを歴任し、Valkyrie、フォーミュラ1、最近のジェームズボンド映画シリーズで使用された車両などの特別プロジェクトにも参加したことのあるチーフエンジニアを採用したと語った。

Project Arrowは、OEMに対してイノベーションを実証するためのより中立的なプラットフォームをサプライヤーに提供する実験的かつ共同的な取り組みである。Ali氏は、サプライヤーは伝統的にOEMのニーズに合わせて開発を実行すると指摘した。例えば、OEMは、メニュー(自動車)を設計し、必要なすべての材料(部品)を探して市場に出向く料理長のようなものである。ところが、Project Arrowではそれと逆になった。

Ali氏は「われわれは外出して、われわれが保有する最高で最も輝くものをすべて見てきた。そして、われわれは『これらすべてを使用して何を構築できるだろう』と自問する」と語った。

Project Arrowは多くの新しいアイデアを追求し、コンセプトカーを作成する。例えば、Ali氏によると、自動車のインナーパネルは、埋め立て地に送られるか、焼却されることになっていた農業廃棄物を使用した複合材料が含まれている。

カナダの自動車産業の回復力を示す共同プロジェクトAPMAと、その産業界および学界のパートナーは、2020年7月に米国・メキシコ・カナダ協定が発効したときにプロジェクトに着手した。Ali氏によると、これは自由貿易協定(FTA)であり、自動車セクターによるカナダのGDPへの貢献を、年間 350 億カナダドル(266億米ドル)から400 億カナダドル以上に拡大する機会を提供している。

この共同プロジェクトは、生産上の課題に対処する場合に役立つ。Ali氏によると、例えば、このグループは半導体不足に関する問題にどのように対処できるかを解明する必要がまだあるものの、チップを製造し、自動車内の電子制御ユニット(ECU)の数を減らす可能性のある革新的なプラットフォームを開発するパートナーを見つけたという。

Project Arrowは、カナダの自動車サプライチェーンの強さと回復力を明らかにした、とAli氏は指摘。業界は現在、スケールアップして、バッテリー管理システム、部品、その他多くの製品の量、品質、安全性の期待値に応えることができる。

Ali氏によると、このプロジェクトを通じて、業界は欧州やアジアの製造業者と国際的なパートナーシップも締結した。

さらに重要なことに、Project Arrowは、従来の自動車の世界と、新世代のモビリティーテクノロジーおよびサービスプロバイダーを橋渡しする。Ali氏は、バッテリーや車両のインテリアデザインなど主要な車両システムごとに、従来のメーカーと新しいテクノロジー企業を一体化するコラボレーションがあると語った。

Ali氏は、このコラボレーションによって、より堅牢な最終製品が可能となり、カナダの自動車産業が今後100年間成功を収めることができると結論付けた。

DIGITIMES Electric Vehicleウェビナー(https://reurl.cc/m3MR5M )に参加して、世界のEnnoVationの機会を発見し、オールラウンドなEVエコシステムを構築する方法を見つけ、EV Blue Ocean戦略を構築していただきたい。

ウェビナーに関する詳細はウェブサイトhttps://reurl.cc/m3MR5M を参照。

▽問い合わせ先
Cleo.chang@digitimes.com

ソース:DIGITIMES ASIA

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