GAUCが2022年気候xキャンペーン始動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202209086200-O1-NLjv7aEs】
AsiaNet 97700 (2102)
【北京、パリ、ステレンボス(南アフリカ)2022年9月7日PR Newswire=共同通信JBN】米国のトッド・スターン(Todd Stern)元気候変動担当特使が最近のインタビューで表現した通り、2022年は多くの面で異常である。アフリカの角に飢饉をもたらした大干ばつから欧州各地の熱波、アジアの洪水まで、2022年は気候変動の「厳戒警報」がどのようなものかを世界に見せつけた。
今日の若者が今後、世界の気候ガバナンスのリードを準備し、この大義をめぐって社会全体を巻き込むことは重要である。特に全ての人の持続可能なネットゼロの未来構築に成功するため、気候変動と他の持続可能な開発目標(SDGs)の相乗効果に注目する意味から重要である。
▽'Climate x' CampaignはGAUC所属大学の総合力をプールし、世界のパートナーの支援を獲得
Global Alliance of Universities on Climate(GAUC、気候変動に関する世界大学連合)は、気候変動に対する世界の高等教育の取り組みでリーダーシップを提供するため2019年に設立された。現在6大陸、9カ国の世界的な15大学で構成されている。'Climate x' Campaign(気候xキャンペーン)を立ち上げることによって、GAUCは若者らの準備を整えて相乗的アプローチを推進、多様な利害関係者を動員して世界の気候ガバナンスを進展させる体系的ソリューション、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の成功に向けた具体的貢献の提供を目指している。
国連のアミナ・モハメド(Amina J. Mohammed)副事務総長はキャンペーン始動に際するあいさつで「今や重大な挑戦のときである。われわれの健康と福祉、平和と繁栄、そして自然自体が脅威にさらされている。各国が直面する最も差し迫った問題は結局、本質的に世界的なものであり、世界的な解決が求められる。'Climate x' Campaignの焦点はその好例である」と語った。
GAUC所属15大学の総合力をプールするキャンペーンは3層構造になっている。パリ政治学院と北京の清華大学が共同着手した国家プログラム「'Climate x' Leadership Training Pilot(気候xリーダーシップ訓練パイロット)(「パイロット」)、アフリカ唯一のGAUC会員であるステレンボス大学が主催する地域イベント「African Regional Forum on Climate Change(気候変動のアフリカ地域フォーラム)」、国際レベルの3イベント「Global Youth Climate Week(グローバル青年気候ウイーク)」「GAUC Climate x Summit(GAUC気候xサミット)」「GAUC COP27ハイレベルイベント」である。
▽若者に重要な役割
気候変動は将来の子孫まで長期的影響を与える課題であり、そのことが若者をネットゼロの未来の支柱にしている。
キャンペーンの正式開始に先立ってパイロットプログラムが着手され、GAUC所属大学の学生150人余りが養成を受けて「GAUC Global Youth Ambassadors(GAUC世界若者アンバサダー)」第1陣が編成された。これらの学生は学際的異文化間の21チームに分けられ、デジタルゲームとモバイルアプリからパネル討議と地域社会関与に至る革新的ソリューションを開発した。いずれもキャンペーンで取り上げられるテーマである。
▽相乗的アプローチが不可欠
気候変動は全てのSDGと密接に絡み合い、幅広い社会経済セクターの転換力を持っており、パリ協定と2030アジェンダの実現を統合する相乗的アプローチを持続可能なネットゼロの未来構築に欠かせないものにしている。
行きわたっているグローバルな話題を考慮して、GAUCは2022年気候変動の相乗効果に焦点を当てる4分野を区別した。「持続可能で安全なエネルギー」「金融」「自然・生物多様性・食品」「適応と回復力」である。
キャンペーンの地域イベント、African Regional Forum on Climate Change(気候変動アフリカ地域フォーラム)(ARF)は2022年9月5-9日のハイブリッドイベントで、食品と水の安全、災害リスクの軽減、持続可能で信頼できるエネルギー、気候変動が住民と事業に及ぼす影響などのトピックをカバーする。COP27につながるARFは、気候変動科学とアフリカで適用された社会的、政策的意味に多くの機関と利害関係者を関わらせるプラットフォームの提供を目指している。
▽社会全体を巻き込む
大義の成功は社会全体の参加を必要としている。2021年のCOP26期間中、GAUCのClimate x Summiは世界で125万人以上の参加者を引き付けた。2022年のClimate x Campaign 3層構造はさらに多くの多様な利害関係者を関わらせる。
GAUCはキャンペーン開幕式で、Global Youth Climate Weekを共同開始するよう世界の組織・機関に呼び掛けた。各COPに先立って設定されるのは、GAUCが国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)に、より影響力のある貢献のため若者の行動と協調するよう提案したメカニズムである。UNFCCCのパトリシア・エスピノサ(Patricia Espinosa)前事務局長は、提案が気候変動に対応する世界の若者の取り組みを動員、組織化することによって、UNFCCCの行動に大きく貢献すると称賛した。
GAUCに関する詳細はhttps://gauc.net/ を参照。
ソース:Global Alliance of Universities on Climate
画像添付リンク:
Link: http://asianetnews.net/view-attachment?attach-id=428823
画像説明:気候xキャンペーンはGAUC所属大学の総合力をプールしてグローバルパートナーの支援を獲得