咸陽ハイテク産業開発区が10年をかけ産業・都市統合を特徴とする近代的な新都市を構築
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【咸陽(中国)2022年8月16日新華社=共同通信JBN】中国陝西省にある咸陽ハイテク産業開発区のG8.5+基板ガラス生産ライン・プロジェクトのオフィスビルが7月30日、竣工した。同時に建設中の14棟のビルとともに、タワークレーンが忙しく動く建設現場の様子が示された。
咸陽ハイテク産業開発区は1992年に設立され、2012年に国家レベルのハイテク産業開発区に格上げされた。開発区管理委員会によると、開発区は2012年から2022年にかけ、都市の外観が劇的に変化し、急速な経済発展が見られた。
過去10年間に、開発区の工業生産額は2012年の81億2000万元から807億元へとほぼ10倍に増え、輸出入総額は2012年の1億9000万元から2021年には202億3000万元と、約100倍に増加した。開発区は2021年には169の国家ハイテク区の中で84位にランクされた。
開発区は10年超にわたり、4つの主要産業(電子ディスプレイ、高性能機器製造、生物医学、新しい複合素材)に焦点を当ててきた。電子ディスプレイ産業に関しては、CEC8.6世代液晶ディスプレー(LCD)パネル生産ライン・プロジェクトを中心に、TPV、Honingなど上流・下流企業40社の本拠地である。1000億元に達する規模の産業クラスターを構築した。高性能機器製造業では、Letin Automobileなど30社近くの企業を誘致し、500億元規模の産業クラスターを形成している。生物医学産業では、Buchang PharmaceuticalやXiuzheng Pharmaceuticalなど50社超の製薬会社がこの開発区に進出している。産業区は、幹細胞や体外診断用試薬などのバイオ医薬品の研究開発に焦点を当てたバイオシティーの建設を計画しており、500億元に達する規模の産業クラスター形成が期待されている。開発区は、航空宇宙産業で使用されるシールなどの補助複合素材を主に供給する新複合素材産業に関しては、Tiancheng Aerospaceなど80超の企業を誘致し、100億元の産業クラスターを創出した。
開発区は過去10年間に、田舎の農地から、生活し労働する新たな工業都市に成長した。開発区は経済成長の重要なエンジンとして、中国北西部で最も有望な工業地帯になっている。
ソース:Administration Committee of Xianyang High-Tech Industrial Development Zone