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WHOのたばこ規制措置が失敗しており、害を減らす方が有効だとの研究結果を世界ニコチンフォーラムで発表

2022.06.20 11:29

AsiaNet 96554 (1409)

【ワルシャワ(ポーランド)2022年6月17日PR Newswire=共同通信JBN】MPOWERとして知られる世界保健機関(WHO)のたばこ規制措置の実施は、欧州におけるたばこ関連死の低さと明確な関連性はないとの新たな研究結果(https://gfn.events/new-research )が、ワルシャワで開かれた第9回世界ニコチンフォーラム(Global Forum on Nicotine)(#GFN22)(https://gfn.events/ )で発表された。

それどころか、著名なたばこ依存研究者であるLars M. Ramstrom博士が行った独自の研究(https://gfn.events/new-research )は、喫煙からより安全なニコチン製品のスウェーデン式スヌースに切り替える方が、たばこの害を減らす、より効果的な戦略であることを明らかにした。

数百人の代表団、および#GFN22で講演した50人超のたばこやニコチン科学の国際的専門家(https://gfn.events/programme )に提示された新たな研究結果は、WHOが、禁煙のためにはより安全なニコチン製品の使用を支持し、世界的なたばこ規制対策の一環としてたばこの害の低減を受け入れるべきであることを示す、さらなる証拠を提供することになった。

WHOは2007年、たばこの使用や喫煙がもたらす世界的な公衆衛生上の危機的状況に対応して策定された国際条約「たばこ規制枠組条約(FCTC)」(https://fctc.who.int/publications/i/item/9241591013 )の施行プロセスと監視メカニズムであるMPOWER(https://www.who.int/initiatives/mpower )を発表した。6つの措置から成り、たばこの需要低減を目指している。しかし、MPOWERの発表から15年が経過しても、世界の総喫煙者数は11億人と2000年から変わっておらず、年間800万人がたばこ関連死している。

Ramstrom博士は、MPOWERの効果を評価するため、欧州各国のMPOWERの適用レベルを評価するツール「たばこ規制基準(Tobacco Control Scale、TCS)」(https://www.tobaccocontrolscale.org/ )の数値と、「世界疾病負荷研究(Global Burden of Disease)」(https://www.healthdata.org/gbd/2019 )のたばこ関連死データを使い、こうしたたばこ規制策の実施状況と欧州全体のたばこ関連死を比較検討した。

その結果を分析したRamstrom博士は、たばこ関連死とその国のMPOWER対策の実施レベルとの間には、欧州の女性では相関がなく、欧州の男性の相関も非常に弱いことを発見した。

しかし重要なのは、男性のたばこ関連死が最も低いのが、スウェーデンとノルウェーの2カ国だったことである。両国では、男性喫煙者の多くがたばこからスウェーデン式スヌースに切り替えており、同製品は両国では自由に入手できるものの、スウェーデン以外の欧州連合(EU)各国では販売が禁止されている。スウェーデンのTCSスコアは平均以下であるにもかかわらず、ノルウェーを除くMPOWER実施レベルの高い全ての国よりたばこ関連死が少なく、たばこの害の低減を支持するさらなる証拠となっている。

#GFN22へのオンライン参加は、英語からスペイン語への同時通訳(https://gfn.events/languages )を含め、登録参加者なら無料である (https://gfn.events/register-now )。

ソース:Global Forum on Nicotine

共同通信PRワイヤー
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