シミックHD 「PHRサービス事業協会(仮称)」設立メンバー及びPHR標準化についての分科会幹事として参画
-シミックがPHRサービスの標準化をリードしていきます-
2022年6月16日
シミックホールディングス株式会社
シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 中村 和男、以下:シミック)は、PHR(Personal Health Record※1)サービス事業を展開する計15社(※2)による「PHRサービス事業協会(仮称、以下:本協会)」に参画し、PHR標準化を検討する「分科会2」の幹事を担当することをお知らせいたします。
シミックは、2005年から「Personal Health Value Creator」を目指し、個々人の生きがいを向上する取り組みを推進して参りました。2019年には電子お薬手帳システム「harmo(ハルモ)」を事業承継し、個人情報と収集したデータを分離して保存可能なコミュニケーションチャネルのプラットフォームとして本格的にPHR事業を展開しています。harmoはその拡張性の高さから、臨床試験等での活用のほか、「harmoワクチンケア」として、新型コロナワクチン接種においても全国20以上の自治体で約100万人の安全性チェックに使用されました。
シミックはこれまで培った製薬・医療の世界における深いコミュニケーションに加え、harmo事業を通じたPHRに関する幅広い知見と経験を活かし、このたび、本協会の設立メンバー、及び「分科会2」の幹事として参画することとなりました。
分科会2においては、PHRの更なる普及・利便性向上のため、またPHRをより安心して使っていただくために、PHRサービスで取り扱う情報の標準化やポータビリティの確保に向けた課題に取り組みます。具体的には、医療従事者及びユーザーそれぞれの使用シーンを想定し、データの受入れから保管・管理・閲覧、書き出し等について、信頼性基準やデータ形式の標準化についての議論・検討を会員企業のみなさまと一緒に推進していきます。
この取組みを通じて、PHRを安心して利活用できる環境を構築し、最終的に国民の健康および生きがいの向上に貢献することを目指します。
シミックホールディングス株式会社 代表取締役CEO 中村 和男は次のように述べています。
「PHRは、一人ひとりが生きがいをもって人生を全うするうえで、重要なツールとなることは言うまでもありません。一方で、PHRの普及のためには各事業者が協力し、データを最大限有用に生かせるよう業界のスタンダードを構築していくことが必要です。シミックは本協会「分科会2」の幹事として、何を標準化するべきか、医療従事者やユーザーが使いやすいPHRとは何かということを常に念頭に置き、会員企業の皆様と議論を深め、PHRの標準化策定に努めて参る所存です。」
シミックは本協会の設立を機に、今後さらなるPHRの普及促進に向け、会員各企業との連携を深め、役割を果たして参ります。
(別添)本協会の設立ステートメント、参考資料
※1:Personal Health Record
生涯にわたる個人の保健医療情報(健診(検診)情報、予防接種歴、薬剤情報、検査結果等診療関連情報及び個人が自ら日々測定するバイタル等)(団体設立ステートメントより)
※2:参加企業(五十音順、敬称略)
株式会社Welby、エーザイ株式会社、株式会社エムティーアイ、オムロン株式会社、KDDI 株式会社、塩野義製薬株式会社、シミックホールディングス株式会社、住友生命保険相互会社、SOMPOホールディングス株式会社、TIS 株式会社、テルモ株式会社、日本電信電話株式会社、株式会社FiNC Technologies、富士通株式会社、株式会社MICIN
■シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。現在、シミックグループは、日本で最大級のCROであると同時に、医薬品開発、SMO(治験施設支援)、臨床からGMPに準拠した医薬品製造、薬事コンサルティング、そして営業およびマーケティングソリューション等における包括的なサービスを提供しています。また、製薬・バイオテクノロジー・医療機器の企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども積極的に行っております。シミックグループは、世界中に7,000人を超える従業員とグループ会社24社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください https://www.cmicgroup.com
■harmoについて
harmo(ハルモ)は、個々人の医療・健康情報を個人やご家族が活用可能な「harmoおくすり手帳」や「harmoワクチンケア」を開発・提供しています。
「harmoワクチンケア」は、予防接種の接種間違いを未然に防ぐための予防接種情報管理の必要性が注目されている中、簡単にワクチン接種情報を記録・管理するだけでなく、接種間違い防止や長期的な個別のアフターフォローが可能です。現在は、川崎市川崎区にて、小児のワクチン接種を行う全32の内科・小児科にharmoワクチンケアが設置されており、多数の接種間違いを未然に防止した実績があります。
「harmoおくすり手帳」はスマートフォンアプリケーションおよび専用ICカードを合わせ約40万人(2022年5月現在)の利用者を擁し、全国16,000軒以上の薬局で利用実績があります。