2022年国際金融フォーラム:中国と中央アジアがグリーンファイナンスと地域内つながりを強化へ
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【北京2022年5月8日PR Newswire=共同通信JBN】International Finance Forum(国際金融フォーラム、IFF)は4月28日、春季会合の一環としてCentral Asia Regional Economic Cooperation Institute(中央アジア地域経済協力(CAREC)研究所)と共同で、中国と中央アジア5カ国との外交関係樹立30周年を祝うイベントを開催した。
「New Global Landscape: Green Silk Road Cooperation in Central Asia(新たなグローバル情勢:中央アジアにおけるグリーンシルクロード協力)」とするテーマを掲げたイベントで、この地域の専門家やリーダーらは気候変動やエネルギー移行、またいかに各国が協力を進めてグリーンイノベーションを加速できるかについて、建設的な議論を行った。
中国のYu Hongjun元駐ウズベキスタン特命全権大使は基調演説で「今年は中国と、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンとの外交関係が樹立されてから30周年を祝う年である」と述べた。
Yu氏は、この地域の多国間イニシアチブの発展に関し、より一層明るい成長見通しを期待していると付け加えた。
イベントではCAREC研究所のSyed Shakeel Shah所長も、中国と中央アジア5カ国はこれまでに将来の二国間協力の堅固な基盤を構築し、CAREC研究所はこの地域の発展と相互のつながりを強化する取り組みを進めていると語った。
Syed Shakeel Shah氏は特に、中央アジア地域は気候変動によってもたらされた厳しい事態に直面しており、グリーンファイナンスの展開を通じた一層の金融支援を必要としていると指摘した。同氏はさらに、包括的な成長を伴った未来を構築するためには、政府と企業が協力しなければならないと付け加えた。
一方、アジア開発銀行の中央・西アジア部門の地域協力主席スペシャリスト、Hu Xinglan氏は、開かれた包括的な地域協力プラットフォームの創出を目指す「CAREC 2030」戦略を共有した。CAREC 2030は経済・金融安定性から人類の発展に至るまで、5つの運用可能なクラスターを優先課題とし、この地域における伝統的および新規双方の協力分野を網羅している。
▽Central Asia Regional Economic Cooperation Instituteについて
Central Asia Regional Economic Cooperation Institute(中央アジア地域経済協力(CAREC)研究所)は、中国と中央アジア諸国が共同で設立した政府間組織で、知識の創出と共有を通じて中央アジアおよびシルクロード沿いの一帯での経済協力の振興に取り組んでいる。現在11カ国が加盟し、各国の経済運営能力の加速と地域内のつながりの促進を図っている。
▽International Finance Forum(国際金融フォーラム、IFF)について
IFFは2003年に北京で設立された独立、非営利、非政府の国際組織である。中国、米国、欧州連合(EU)、国連(UN)を含む20以上の国や地域、国際組織の金融リーダーによって設立されたこのフォーラムは、長年にわたるハイレベルな対話と意思疎通の場である。詳細はhttp://www.iff.org.cn/php/list.php?tid=477 を参照。
ソース:International Finance Forum(IFF)