YiliがCASCと協力し、未来の乳業のための宇宙ラボを開設
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AsiaNet 95532 (0886)
【北京2022年4月21日新華社=共同通信JBN】中国の「神舟13号」の乗組員が地球に帰還した翌日の4月17日、乳製品大手のYili Group(伊利集団)は記者会見でChina Aerospace Science and Technology Corporation(CASC)の子会社であるChina Center for Aerospace Science and Technology International Communications(CCASTIC)と協力することを発表した。この協業には、Space Lab for Future Dairy(未来の乳業のための宇宙ラボ)の設立が含まれ、宇宙技術を活用し、健康セクターに新しい革新的なイノベーションをもたらす狙いがある。
CASCの科学技術委員会副ディレクターで中国科学院の学者であるYu Dengyun氏は、双方が宇宙技術を通じて乳業を後押しすることに注力すると言及した。同氏は、宇宙生物学と新しい宇宙素材の研究は、乳業をアップグレードするための新たなソリューションをもたらすと述べた。
Yili GroupのZhang Jianqiu最高経営責任者(CEO)によると、Yiliは消費者の栄養の要求に応え、厳格な品質基準を満たす、より健康的な乳製品の開発に努める。同社は宇宙技術を通じて乳業のアップグレードを推進し、貢献する。
両者は、科学研究、技術移転、製品開発について、関連する宇宙機関と緊密に協力する。新しい宇宙素材を使用した包装、宇宙の細菌株、TanSat(中国の二酸化炭素観測衛星)ベースの牧草地モニタリング、ならびに、健康と栄養管理における共同作業を通じて、乳製品をより高いレベルにアップグレードすることに取り組んでいる。
このラボは宇宙技術で業界をさらに強化し、消費者の健康と栄養状態を向上させるために踏み出した1歩である。Yiliイノベーションセンターの科学研究専門家であるSitu Wenyou博士は、この学際的な協力により、消費者が日常生活の中で高度な技術や製品を楽しめるようにすることを目的に、より軽く、より安全で、より環境に優しい食品包装材料、および特別なセグメントの人々に合わせた栄養と健康製品がもたらされることに期待を表明した。Yiliは、長期的な微小重力、強い放射線、極端な温度など特殊な条件下で乳製品に最先端の研究を適用することにより、将来の宇宙実験に加わることを目指している。これらの取り組みは、最先端の技術を活用することで消費者の健康と栄養の向上に貢献する。
Yiliは常に「イノベーションなくして未来なし」という理念を追求してきた。現在までに、同社は世界に15のイノベーションセンターを構築し、サプライチェーン全体でイノベーションに重点を置いた協業に積極的に取り組んでいる。2021年12月初めまでに、Yiliは特許出願と発明出願の総数の点で、主要な乳製品企業の1つになった。
伊利はまた、内モンゴル自治区のフフホトに、乳業の画期的なプロジェクトであるFuture Intelligence and Health Valley(フューチャーインテリジェンスおよびヘルスバレー)を構築する取り組みを強化している。バレーには、5GおよびAIベースの液体ミルクのグリーン生産に焦点を当てた50億人民元(約7億8500万米ドルに相当)の実証プログラムが含まれ、これは、この種のイニシアチブとしては最大かつ最も高度に自動化されたものである。
ソース:Yili Group
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