BGI率いる国際チームが非人類霊長類の初の全身細胞図解を完成
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【深セン(中国)2022年4月14日PR Newswire=共同通信JBN】
*この研究は人間の健康状態の中で特に神経疾患や肥満の潜在的治療法の開発へ洞察を提供
人間の疾患治療の科学的進歩につながり得る進展として、BGI-Researchの研究者らは中国、ドイツ、イタリア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、英国の科学研究チームとともに14日、世界初の非人類霊長類の全身細胞転写図解を科学雑誌ネイチャーで発表した(https://www.nature.com/articles/s41586-022-04587-3 )。
BGIが独自に開発したDNBelab C4単一細胞ライブラリープラットフォームを使用して、BGI、吉林大学、広州生物医薬健康研究院(中国科学院)と他の32の国際機関の研究者らが、カニクイザルの45の組織と臓器の単一細胞トランスクリプトム(一次転写産物)を完成、計114万の単一細胞データを取得し、113の主要な細胞型を特定した。「Cell transcriptomic atlas of the non-human primate Macaca fascicularis(非人類霊長類マカクの細胞転写図解)」というこの研究は、実施前に倫理的認定を受けている。
この研究と単一細胞レベルでの他の大規模な霊長類研究は、BGIが先導する分野である高度なシーケンシング技術の開発を通じてのみ可能である。BGI独自の技術により、低コストで高感度かつ高精度の大規模で多次元の単一細胞分析が可能になる。
論文の責任執筆者の1人であるBGI-ResearchのLiu Longqi博士は「単一細胞研究は、細胞レベルでの組織・臓器機能の我々の理解を変え、病気がどのように発症し、どのように治療できるかを知らせる。成体マカクの全身器官の単一細胞図解を持つことで、人間の病気の潜在的な治療法をより正確に開発する方法を特定する能力が大きく向上する」と語った。
マカクのトランスクリプトムを単一細胞レベルで図解することにより、科学者はデータベースまたは単一細胞ライブラリを次のように利用できるようになった:
*人間の病気の診断と治療の方法の開発
*臨床薬効の評価
*種間の細胞進化の分析
*脳の高度な認知機能の分析
共同責任執筆者でBGI-Research取締役のXu Xun博士は「細胞の種類とその特徴を理解することで、科学者は特定の細胞構造に対する疾患治療の影響を予測できるようになり、単一遺伝子疾患または複雑な遺伝子疾患に対するより的を絞った手法を開発できるようになる」と述べた。
ソース: BGI Group