薄くて安全な入れ歯開発をするために。タイ、チュラロンコン大学教授との共同研究を開始
噛む楽しみをより多くの方へ、チタン床入れ歯を製作する三和デンタルの取組
2022年3月29日
株式会社三和デンタル
薄くて安全な入れ歯開発をするために。
タイ、チュラロンコン大学教授との共同研究を開始
噛む楽しみをより多くの方へ、チタン床入れ歯を製作する三和デンタルの取組
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203249058-O5-3Y5d0bJw】
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金属3Dプリンターを使用して製作したチタン床
タイでチタン床製作を決断した背景と経緯
三和デンタルでは、「チタン床」と呼ばれる入れ歯のフレームを金属3Dプリンターにより作成する事業を展開しています。入れ歯に使用される金属の中で、チタンはアレルギー反応が少なく、丈夫で軽い等のメリットが数多くあります。ただ、これまで入れ歯の床は、鋳造で作成されていました。チタン床はその中でも製作難度が高く、日本ではそれほど普及していませんでした。しかし、製作工程をデジタル化することにより、技術的に難しいとされていた設計や薄さを実現。品質の安定化を図ることも可能となりました。タイ事業所での最新機器の導入、専門の技術者を日本から派遣し教育を進め、一人でも多くの方が気軽に良質の入れ歯を使用できるよう製作事業を本格的に開始します。
受注製作に向けての取組
現在、機材の設置が終わり、タイ事業所で日本人技工士がテスト製作を行っています。設計に関するノウハウは持っていますが、金属3Dプリンターの稼働させるのは初の試みのため、設定条件を変えながら精度を高めています。並行して現地スタッフの教育を行い、デジタルの設計トレーニングや機材の操作手順を確認しています。また、完成したチタンフレームの研磨など、人の手による技術指導も行い、4月に正式な受注を開始できるように取り組んでいます。
チュラロンコン大学での臨床試験・研究協力を開始
デジタル技術を活用した入れ歯の製作に関して、タイ事業所ではチュラロンコン大学のViritpon Srimaneepong教授より、臨床でのテストケース作成依頼いただき、すでにいくつかの症例を納品しています。三和デンタルとしては、入れ歯の軽さ、薄さだけでなく、他の金属床と比較した際の熱の感じやすさ、食べ物の味の分かりやすさなどの評価を受けることを期待しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203249058-O3-oWAZKz0O】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203249058-O4-WENeA2qH】
Viritpon Srimaneepong教授 / タイ事務所でのオンラインセミナー配信の様子
タイでセミナー始動
三和デンタルでは、かねてより日本国内の歯科医師を対象に技術などの最新情報の共有を目的としたセミナーを実施しています。この度、タイにおいても歯科医師に向けてセミナーを行いました。コロナ禍ということもあり、今回はオンラインで「金属3Dプリンターで製造したチタン床の利点や物性に関するセミナー」を開催しました。今後もタイの歯科業界のレベルアップに貢献できるよう尽力していきます。
今後の展望
チュラロンコン大学からの研究結果や、セミナー等の営業活動による発信を通して、日本だけでなく海外の方にもチタンで製作された入れ歯の良さを実感していただきたい。歯科技工のデジタル化の加速により、金属3Dプリンター等に関心が向き始めている今、ノウハウを持った三和デンタルは、日本やタイの歯科従事者の設計思想、設計技術向上のサポート体制を強化していきます。
■タイ事業所 会社概要
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105921/202203249058/_prw_OT1fl_LimrN269.png】