丸移籍は本当に戦力低下につながったのか? データ分析で見えた意外な事実
線路を走る電車が、なぜかガソリンスタンドに停まっている――
そんな不思議な光景がツイッターで話題になっている。
ガソリンスタンドに入る1両の電車。給油するわけでもあるまいに、いったいここで何をしているのか。
実はこの電車、大井川鉄道(本社・静岡県島田市)が南海電鉄(本社・大阪市)から譲り受けた6000系。写真は輸送中の様子を撮影したものと思われる。
この写真をツイッターに投稿したのは、Asama(@Asama__37)さん。2020年7月14日夜、国道1号・音羽蒲郡インターチェンジ付近のガソリンスタンドで撮影したという。ツイッターではこの写真に対し、
「これは貴重な光景!!」
「ハイオク満タンにするのかなぁ!?笑」
「いつも電気ばっかで飽きがきて、気分転換でガソリンで走るみたい」
「こんなとこにいるはずもないのに」
といった声が寄せられている。
6000系はガソリンスタンドで何をしていたのか。Jタウンネットは16日、大井川鉄道の広報室に取材した。
担当者によれば、6000系は7月7日~10日に1両目、11日~14日に2両目が輸送された。使用したのは鉄道車両輸送用のトレーラー、大阪府堺市~静岡県島田市の一般道を移動したという。
ガソリンスタンドに立ち寄った理由を聞いてみると、
「トレーラーへの給油を行い、スタッフが休憩(仮眠)をとるためです。トレーラーは20メートル以上の長さがあり、一般道の道の駅やドライブインの駐車場に駐車することが困難なため事前に許可を取ります」
と担当者。おそらく1日おきに立ち寄っているとのことだった。
6000系の製造年は1962~69年、車体はステンレス製で青とオレンジのラインが入っている。南海鉄道の高野線で約50年にわたり運行し、このたび大井川鉄道に譲渡された。
担当者に6000系を引き受けた理由を聞くと、
「ステンレス製で整備の省力化が図れるため」
とのこと。現在、大井川鉄道で運行しているのはすべて私鉄から譲渡された電車だ。
担当者は、ガソリンスタンドに入っている様子が話題になったことについて、
「6000系は鉄道愛好家に人気がある車両と聞いていましたが、それを再認識しました」
としている。
6000系は今後、塗装は変更せずそのまま使用する予定。運行開始は21年3月以降となる見込みだが、場合によっては延期の可能性もある。
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