衝撃の〝シュークリーム石〟に8万人驚嘆「間違えて一口かじりそう」 どうやって生まれた?専門家に聞く
シュークリーム石、どうやってできた?
京都大学総合博物館の担当教員は、シュークリーム石は「カルセドニー(あるいは瑪瑙)」と「石英」という2つの鉱物の境界部分ではないか、と推測する。
「実物を見て分析したりしないとはっきりしたことは言えないですが、写真で見た限りではいわゆるカルセドニーと石英の境界部分に見えます。
上下のシュークリームの皮に相当する部分がカルセドニーで、中心のクリーム部分が石英だと思います」(京都大学総合博物館の担当教員)
「カルセドニー」も「石英」も、成分は二酸化ケイ素(SiO2)。どちらもSiO2がたくさん溶けた熱水から成長する鉱物だという。
「SiO2がたくさん溶けている熱水の温度や圧力が下がり、たくさんのSiO2が溶けきれなくなると(過飽和度が大きいと)SiO2を一気にたくさん沈殿させるために、細かい粒がたくさん形成されます。そうやってできるのがカルセドニーです。縞状の模様をもつ場合、瑪瑙と呼ばれます」(京都大学総合博物館 担当教員)
一方、過飽和度が小さい熱水になると、少ない結晶を大きく成長させようとする。そうしてできるのが「石英」だ。「透明できれいなものは、水晶と呼ばれます」とのこと。
この鉱物は、石の隙間や空隙に熱水が通ったときにできるもので、壁側から徐々に沈殿していくのだという。
「温泉地で沈殿物によってパイプが細くなって詰まっていくのと同じ感じです」(同教員)
クジハルアさんはX上でシュークリーム石の様々な角度を披露しており、それを見ると白い部分にわずかに隙間があるのが見える。このことから、まずシュー部分であるカルセドニーが形成され、その後で中心に向かって石英が成長してクリーム部分ができたのだと考えられるそうだ。
そして、長い時間をかけて、シュークリームのような形になり、クジハルアさんのもとにたどり着いた。クリーム部分が少し引っ込んでいるのにも、理由がある。
「多くの石と同様に、本来もっと大きな岩石だったものから石英周辺が塊として割れて分離し、摩耗して現在の丸っこい形になっています。
摩耗の際に上下から成長した石英の接合部(中心部)が最も摩耗しやすく(沸石等の別な鉱物が存在するか、空隙等があるため?))少し凹んだ形になっているものと思います。
カルセドニーと水晶はそんなに摩耗に対しての差はないと思いますが、緻密な塊であるカルセドニーの方が僅かに摩耗につよいのか、上下の部分は少し出っ張ってシュークリーム(マリトッツォ?)の形になっているようです」(同教員)
さらに、なぜ粉砂糖をかけたように見えるかも、解説してもらった。
「カルセドニー部分は不純物等による色がついていますが、細かく削ると本来の(条痕色である)白色になります。表面の削れてザラザラになっている部分が粉砂糖をふりかけたような見た目になっているのはそのためです。
水につけるとクリアになってしまうので見た目は大きく変わってしまうと思います。とても面白い形の石です」(同教員)
シュークリーム石がシュークリームそっくりになるまでには、たくさんの過程があったのだ。必要な条件を考えると、本物そっくりに生成されたのは奇跡とも思える。そして、それと出会えたことも。
この石を見つけたクジハルアさんは、サファイアやアメジストドームなどの宝石もコレクションとして持っているそう。しかし、川辺や浜辺、山で出会う石ころには、宝石とはまた違った魅力があると語る。
「今回のわたしの投稿が「石ころ」に興味を持つきっかけになってくれればな、と思います」(クジハルアさん)
(ライター:Met)
わたしが持っている石をすこしずつ気まぐれ紹介します。 これはわたしが「シュークリーム」と呼んでる石です。 とてもおいしそうです。 https://t.co/BtE2yjX5w1
— クジハルア (@kuzihalua) July 1, 2026