「どこに行くのか」「何歳か」
その時、私の向かいの席にぽんと何か置かれました。袋に入ったおせんべいでした。
「姉ちゃん、食べろ」
通路を隔てた横の席のおじさんからでした。
それを皮切りに、つまみやらチョコレートやらたくさんのお菓子が私のところに集まってきました。
「どこに行くのか」
「何歳か」
などおじさん達に聞かれて答えているうちに、車内は賑やかな宴会状態に。
家族のこと、田舎のことを話す人、みんな故郷に帰るのを楽しみにしていることが伝わってきて、心の中がほっこりしてきたのを覚えています。
優しいおじさん達のおかげで、夜中もぐっすり眠ることができました。