里帰り出産のため乗った新幹線が長時間ストップ 身重の私はひたすら我慢、男女二人はジュースを買ってきて(50代女性)
新幹線が急停車し、動かなくなった。車内は満員、自分は妊娠中で、ジュースも買いに行けない。
心細くて、それでも我慢するしかなかったところに、二人の男女が――。
滋賀県在住の50代女性・Tさんの体験談。
<Tさんからのおたより>
あれは平成4年12月の事です。
私は当時22歳で千葉に住んでいましたが、京都に住む友達の結婚式に出席するのと里帰り出産で、滋賀の実家へ帰省するために新幹線に乗りました。
途中、静岡辺りの架線事故で急停車。一部の車両はホームにありましたが一部はホームより先に進んでおり、車両は孤立し長く停車したままでした。
新幹線の窓は開かないので空気がよどみ、窓がくもっていました。
しばらくして、複数の号車とプラットホームの渡し通路ができたので、売店へドリンクを買いに行くことが可能だと車内アナウンスが入りました。
しかし初の妊娠で身重の私は、満員の車内を歩くと他の方に迷惑がかかるし、転んではいけないと、カラカラの喉の渇きを我慢しながらじっと耐えて座っていました。
同じ列の男女が戻ってきて...
すると、私と同じ列に座っていたスーツを着た男女の方がホームに出てドリンクを買い、戻って来ました。そして、私に、
「よかったらどうぞ」
とオレンジジュースの缶を差し出してくださったのです。
おかげで、冷たいジュースで喉を潤すことが出来ました。
私は途方もなく心細く我慢し続けていたので、感動しました。
新幹線は結局、2時間経って出発しました。
あの方々の気配りに深く感謝しています。滋賀に戻って50代になった今も、感謝の気持ちは忘れられません。
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください