大学受験の日に見知らぬ土地で大雪、電車は遅れ大パニック 半泣きの私に「父ぐらいの年齢」の男たちが(神奈川県・50代女性)
進路をかけた大学受験の当日。ただでさえ緊張しているのに、大雪で電車が大幅に遅延。
しかも初めて来た場所だったら......。
心細いことこの上ない状況で、やっと来た電車は既にすし詰めで乗れない。人生最大のピンチに、どうする。
――神奈川県在住の50代女性・Kさんの思い出。
<Kさんからのおたより>
もう35年くらい前の話です。
多浪生で、大学受験のため田舎から大学のある初めて訪れた土地でのこと。試験当日、何十年に一度の大雪でした。
予定の1時間以上早く起き、宿泊先の最寄り駅に行くと電車が止まっており、動くのも未定。心細い気持ちで、駅のホームで電車が動くのを待っていました。
今思うと、大学のある駅は、私が待っていた駅から急行で5駅程度でした。しかし、受験、大雪、知り合いがいないこともあってほとんどパニック、たぶん挙動不審だったと思います。
しばらくして、電車が動くとアナウンスが。しかし、全部各駅停車とのこと。大学までどのくらいかかるのかもわからず、半泣きの状態でした。やってきた電車も満員で乗れない。オロオロしてしまっていました。
満員電車に私を押し込んで
そのとき、隣にいた父ぐらいの年齢に見えた二人のおじさんが、
「どうした、急いでるのか?」
と声をかけてくれました。
「受験生で、試験に間に合うかわからない」と話すと、先に乗るように促し、おじさんたちは電車に乗らず、満員電車に私を押し込んでくれました。ドアが閉まる直前に、
「受験がんばれ!絶対に受かるぞ」
私はあせっていたこともあり、そのおじさんの名前も聞けず、お礼も言えずに電車が動き出しました。
その後、私は希望通りの大学に受かり、いま医師として働いています。いまでも、その駅を利用するときは二人のおじさんを思い出し、不安だった田舎の学生に優しくれたことに大変感謝しています。
しかし、名前も連絡先も聞かなかったことが残念で仕方ありません。
あのときの二人に大変感謝しています。本当にありがとうございました。
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