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大分・国東半島の〝風化しすぎてる狛犬〟に11万人驚がく 「何年かかったんだろう」「ちょっとしんみり」

福田 週人

福田 週人

2025.11.21 08:00
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国東半島は石像芸術の宝庫! ほかにもユニーク狛犬が

18日、記者の取材に応じた国東市教育委員会・文化財課職員によると、この狛犬たちは、櫛来社境内本殿に向かって左横に位置する若宮八幡社のもの。全部で4体の狛犬が設置されており、設置年代については「史資料等の記録が無いため不明」だという。

うち2体の風化がかなり進んでいるが、彼らはもともとセットだったわけではないらしい。

「同じ方角を向いており、かつ石材や風化具合に差異が見られるため、1対の狛犬として作られたものではないと思われます」(同職員)
もともと対ではなかった(画像は幣束@goshuinchouさんの投稿より)
もともと対ではなかった(画像は幣束@goshuinchouさんの投稿より)

そして、風化の理由については、次のように説明した。

「当該周辺地域において、塩を意図的にすり込むような風習があるということは、当課では把握しておりません。国見町出身の文化財調査委員の方にも確認しましたが、そのような風習があると聞いたことは無いとのことでした。
海が近いため、浜風による浸食もあるかとは思いますが、もともと石質が柔らかい(安山岩など加工しやすい石質がこのまれます)ために風化等による劣化が激しくなっているのではないかと思われます」(国東市教育委員会・文化財課職員)

櫛来社があるのは、瀬戸内海に突き出す国東半島の北部。すぐそこに海がある。

そんな環境が、狛犬たちの姿を変化させたようだ。

今回、狛犬たちにスポットライトが当たったことについて、同職員は

「文化財的な視点とはまた異なるところで注目されているように思いました。
当該狛犬だけでなく、国東半島には多くの石造美術が点在しています。これをきっかけとして、ぜひ一度国東半島に来ていただき、櫛来社をはじめとした神社・寺院等にお参りしていただければ幸いです」

とコメントしている。

国東市公式観光サイトを覗いてみると、確かにユニークな石像がたくさん。

特に山神社の「すきっ歯と舌が丸見えの阿形」や「まるっとした造形の吽形」(どちらも足元に子狛がじゃれついている)や、伊美別宮社の「オシャレなボブカットが印象的な阿形」「ちょっといかつい表情の吽形」などは、見逃せない愛らしさ。

狛犬好き・石像好きの皆さんは、要チェックだ。

参考ページ

国東市公式観光サイト「たびさき、くにさき」
2022年10月25日更新「参拝時お見逃しなく!個性的な石造物が寺社で待っています」
https://www.city.kunisaki.oita.jp/site/kanko/08.html
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