「この感じでマドレーヌ売られることあるんだ」――そんな呟きと共に投稿された写真に、多くのXユーザーが驚き、そして笑い転げている。 マドレーヌといえば、バターの香りとしっとりした食感の焼き菓子。おやつにすればちょっと優雅なティータイム気分を味わえる、フランス生まれの品であるが......。 これは......?(画像はちくわぶ@snake_eat_mouseさんの投稿より) この感じでマドレーヌ売られることあるんだ!? まさにそう叫びたくなる光景を発見したのは、Xユーザーのちくわぶ(@snake_eat_mouse)さん。 2025年8月25日、焼き魚なんかが入ってそうな惣菜用トレーに詰められたマドレーヌの写真を投稿し、注目を浴びている。 一見するとマドレーヌというよりも、さつま揚げとか練り物のよう。ラベルには「フランス産マドレーヌ」としっかり書かれている。 Jタウンネット記者は27日、まずは発見者のちくわぶさんに発見時の話を聞いた。 本社「部門に縛られない自由な風土がある」 画像はちくわぶ@snake_eat_mouseさんの投稿より、再掲 ちくわぶさんがお惣菜みたいなマドレーヌを発見したのは、スーパー「ベルク フォルテつくば店」。25日の22時半ごろ。友人とプールに行った帰り、翌日の朝食を買うために立ち寄ったという。 「友人と別々にスーパーで買い物していましたが、2人して『あのマドレーヌ見た!?』って感じになって撮影しました。 ダイエットのため購入はしませんでしたが、リプライには美味しいとのお話も多かったため買わなかったことを後悔してます笑」(ちくわぶさん) なぜ、このようなスタイルで「フランス産マドレーヌ」を販売しているのか? 記者は28日、ベルク(本社:埼玉県鶴ヶ島市)にも話を聞いた。 埼玉・群馬を中心に展開するスーパー・ベルク(画像提供:ベルク広報) 取材に応じた同社広報担当者によると、「フランス産マドレーヌ」は8月上旬に販売開始した商品。その名の通り、フランスから輸入したマドレーヌで、パッキングを店舗で行っている。 販売を行っているのは、「海産部」。な、なぜ......? その理由については、こう説明した。 「ほたての形だから、という理由にて販売させていただいております。このような理由でも販売を行える背景としまして、部門に縛られず、自由な発想にて商品販売を行える弊社の風土がございます」(広報担当者) 海産部の商品なので、陳列されるのは海産物コーナー。多くの店舗では透明のトレーにパッキングしているが、一部店舗では現場のアイデアで、「売り場に一体感を持たせるため」に海産惣菜っぽいパッキングをしているそう。ちくわぶさんが見たのも、そんな店舗だったようだ。 海産物コーナーに置かれた、透明なトレーバージョンのマドレーヌたち(画像提供:ベルク広報) ちなみに、海産部はこれまでにもドーナツや今川焼の販売を海産物コーナーで行っていた時期もあるという。 海産物コーナーのドーナツ(画像提供:ベルク広報) 海産物コーナーの今川焼(画像提供:ベルク広報) POP曰く、こうだ。 「フランスから『海』を渡って直輸入したドーナツ。それはまるで魚のように...。だから魚屋で売ります。え?」 「魚屋さんがなぜか見つけたおいしい今川焼。『魚と関係ないじゃん!』と言わずにぜひお試しください」 ......こう見ると、フランス産マドレーヌが海産物コーナーで販売されているのは、当然のことのように思われる。海も渡ってきてるし、形も貝だし。 背景を知るとウッカリ納得しかけてしまうマドレーヌの売り方に、X上では37万件以上のいいね(28日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。 「お惣菜感がすごい」 「初めて見ましたw」 「パッケージって重要なんだなあ」 「めちゃめちゃ練り物っぽい マドレーヌ本人たちも戸惑って見える」 「思わず割り箸を用意したくなる」 「さつま揚げに見える 間違えて晩酌に出して醤油かけて一口かじったら吹き出しそう」 ......ベルクのトークに巻き込まれかけていたことを自覚した。みんな、この売り方には困惑している。だって、マドレーヌは、海産物ではないのだから。 さて、とにかく大反響なわけだが、ベルクではこれを受けて、一部の店舗ではSNSでの盛り上がりを意識したPOPを作ったり、より海産物っぽく「舟盛り」にして販売したりしているらしい。 「SNSでの拡散を受けての対応等は事実行っております。27日、28日からの販売分では、拡散いただいた形状のトレーでの販売を推奨しております。 自由な商品開発・販売の風土、また店内撮影OKという環境ではありますが、過去ここまで拡散されたことは早々なく、『驚き』『感謝』というのが正直なところです」(広報担当者) マドレーヌが大漁!(画像はちくわぶ@snake_eat_mouseさんの投稿より) 残念ながら、この「フランス産マドレーヌ」の販売は8月いっぱいで終了予定。ただ、海産部は今後もお菓子を見つけてくるらしい。 「店頭にて見かけた際には、是非お買い求め、また写真撮影なども遠慮なくしていただければと存じます」(広報担当者) 果たして、次にベルクの海産物コーナーには、どんな理由で、どんなお菓子が並ぶのだろうか?