「大雨の中、ベビーカーを押して歩いていた私。信号待ちの車から『赤ちゃん濡らさないで』と中年女性が...」
「とにかく赤ちゃん濡らさないで」と言って...
その人はピンク色の立派な傘を、「赤ちゃん、濡れちゃうから」と差し出してくれたのです。
慌ててどちらの方かをお聞きしようとしたら、「傘はいいから、とにかく赤ちゃん濡らさないで」と言って、車に戻って行かれました。
私はああいう人になりたい。人が困っている時、損得勘定抜きで助けられる人に。私だけでなく、ベビーカーに乗っているこの子も、そういう人に育って欲しい。
ずっとそんな思いで、わが子を育ててきました。
あの時の傘は、当時の家から引っ越した今でも、家に置いてあります。
お返しすることはできないと思いますが、この思いを私や娘が社会の中で返してつなげていけたら、恩返しになるのかなと思っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)