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北海道の洋館「豊平館」では、上を向くのを忘れずに 明治天皇も泊まったホテルの美しき〝漆喰芸術〟

松葉 純一

松葉 純一

2025.02.01 11:00
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最初の宿泊客は明治天皇

「ニュー タトの人」(@new_fan2)さんの投稿より
「ニュー タトの人」(@new_fan2)さんの投稿より

「豊平館」は、明治初期、開拓使によって建てられた木造洋風建築物だ。当初は現在の「カナモトホール(札幌市民ホール)」のそばにあったが、1958年に中島公園に移設保存された。

公式サイトでは、「漆喰芸術の天井中心飾」というタイトルで、鏝絵について次のように解説されている。

「シャンデリアの吊元にある天井中心飾は、漆喰を盛り付け、ここで立体的に仕上げていくもので、『こて絵』と呼ばれる伝統技術で作られています。当時の職人が成し得た洗練された漆喰芸術とも言えます。建設当初から残されていた15基に加え、復原された2基が存在します。部屋ごとにモチーフを変えた我が国の伝統文様が採用され、牡丹、菊、葡萄、椿、鳳凰、波に千鳥などが用いられています」(「豊平館」公式サイトより)
「ニュー タトの人」(@new_fan2)さんの投稿より
「ニュー タトの人」(@new_fan2)さんの投稿より

「豊平館」は、完全な西洋式のホテルとして、1879年に建築をはじめ、1880年に完成、落成式が催された。最初の宿泊客は明治天皇で、1881年の札幌訪問の際の行在所に用いられたという。以後、要人の宿泊、祝賀会、各種大会に用いられる。大正天皇・昭和天皇も皇太子時代に滞在。その際に使用されたとされる品なども展示しているという。

基調は米国式だが、意匠の細部に和風のモチーフを採用していることも特徴だという。その一つが、天井中心飾の「鏝絵」というわけだ。

「ニュー タトの人」(@new_fan2)さんの投稿より
「ニュー タトの人」(@new_fan2)さんの投稿より

皆さんも豊平館を訪れたら、上を見上げるのをお忘れなく。

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