「旅行先の宮崎で時間になっても来ないバス。待ち続ける私のために地元民が会社に電話をかけると...」(埼玉県・30代女性)
埼玉県在住の30代女性・Kさんは20代の頃、韓国岳登山のために宮崎県を訪れた。
目的地にはバスで向かおうとしていたが、その日はちょうど祭りのために経路が変更されている日で......。
<Kさんからのお便り>
20代のころ、登山にハマっていました。
その日は韓国岳に登るために宮崎県を訪れ、えびの高原を目指しすために、最寄り駅でバスを待っていたのですが......。
「バスはここには来ないよ」
時間になってもバスが来ません。
「遅れているのかな」と思い、待ち続けていたところ、地元の方に「どうしたの?」と声をかけていただきました。
バスを待っていると話したところ、「今日はお祭りがあるのでバスの経路が変更されている。ここには来ないよ」とのこと。
バスの本数は非常に少ないので、今回の登山は中止するしかない......。そう諦めかけました。
しかしその時、その方がバス会社に電話をかけ、「乗り遅れた人がいる。何処かでピックアップしてもらえないか」と聞いてくれたのです。
バス会社の方もピックアップを了承してくださって、指定のバス停まで2人で向かうことになりました。
「もし乗り遅れたら私が車で送ってあげるから大丈夫よ!」と励ましてもらいながら、バス停まで一緒に走り......私は無事、バスに乗ることができました。予定通り韓国岳にも登れました。
「やったー! 今日はお客さんがいる!」
見ず知らずの人間にここまで親切にしてくれるなんて......と頭が下がる思いでした。
あの時一人だったら登山を諦め、そのまま埼玉県に戻っていたことでしょう。
あのとき助けていただいた方に、ありがとうを伝えたいです。
ちなみに、登山後に乗った帰りのバスも同じ運転手さんでした。
私の他に乗客はおらず、私が乗ると「やったー! 今日はお客さんがいる!一番前に座って!」と笑顔で声をかけてくださって、道中ずっとお喋りをしていました。
平日の乗客はほぼおらず、久しぶりの乗客で嬉しかったとのことです。
明るく親切な方が多い県民性なのかなと思い、あたたい気持ちになりました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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