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「銀座 篝」カップ麺&カップライスは「2つ合わせて完全体」 異なる〝再現ポイント〟で味わうリッチ感

オサーン

オサーン

2024.10.27 20:30
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百四十四回 日清食品「銀座 篝」のカップ麺「濃厚鶏白湯Soba」とカップライス「濃厚鶏白湯めし」

文・写真:オサーン


カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百四十四回目となる今回は、日清食品から発売された商品「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」と「銀座 篝 濃厚鶏白湯めし」を紹介します。

東京・銀座にある「銀座 篝」の味を再現した商品で、前者は300円超えの高額カップ麺、後者はカップライスとなっています。

「銀座 篝」の「濃厚鶏白湯Soba」(左)と「濃厚鶏白湯めし」
「銀座 篝」の「濃厚鶏白湯Soba」(左)と「濃厚鶏白湯めし」

「銀座 篝」の鶏白湯をカップ麺とカップライスで再現

「銀座 篝」は、東京・銀座に本店があり、東京の他に大阪や札幌などにも店舗展開する人気ラーメン店。

看板メニューは今回のカップ麺でも再現されている「鶏白湯Soba」で、ポタージュのようなとろみのある濃厚鶏白湯と黄金色に輝く鶏油のコクが大きな売りとなっています。

「鶏白湯の最高峰」
「鶏白湯の最高峰」

「銀座 篝」のカップ麺はこれまでにも何度か日清食品から発売されていました

その際はタテ型カップでノンフライ麺を用いた商品でしたが、今回は、より本格的などんぶり型カップ・ノンフライ麺。

同時に、カップライスも新たに登場しました。

特にカップ麺は定価税別328円というなかなかの高額商品で、両者合わせて600円を超えてしまいますが、「鶏白湯 堪能セット」として両者一緒に食べることが推奨されています。

「濃厚鶏白湯Soba」と「濃厚鶏白湯めし」の内容物

両商品、同時に開けてみます。

カップ麺とカップライスの内容物
カップ麺とカップライスの内容物

別添袋は、カップ麺が3つでカップライスがひとつ。

カップ麺にはカップにあらかじめ麺のみが入っていて、カップライスはパフライスと粉末、かやく類が入っていました。

日清食品「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」
カップ麺の先入れの「かやく」を開けた状態

カップ麺の先入れの「かやく」を麺の上に開けた状態。

「カップヌードルチリトマトヌードル」などに入っている「白謎肉」らしきものが入っているように見えます。

カップ麺「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」食べてみた!

日清食品「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」
日清食品「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」

まずは「銀座 篝」の看板メニューの味を再現した「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」。

鶏白湯ラーメンの名店は沢山ありますが、パッケージには「鶏白湯の最高峰」と書かれており、大きな自信が感じられます。


実際、筆者は以前、「銀座 篝」のタテ型カップ麺を食べた時、あまりの美味しさに感動してすぐお店に飛び込みました。

お店で食べる鶏白湯はその期待を裏切らず、本当に美味しかったです。

タテ型カップでも十分本格的だったのに、今回はどんぶり型になって高価格化。

期待が膨らみます。

「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」完成
「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」完成

スープはどろどろ感の強い濃厚な鶏白湯。

このどろどろの強さは過去の「篝」カップ麺はおろか、これまでの鶏白湯カップ麺の中でも最高クラスだと思われ、かなり濃厚な鶏白湯スープが楽しめます。

クリーミーなポタージュ形状で、お店の鶏白湯スープにかなり近い雰囲気が感じられました。


カップ麺でスープにとろみをつけるとどうしても不自然な食感になることが多いのですが、今回のスープは滑らかで不自然さはなく、味も濃厚。とろみが嘘くさく感じられることもありません。

とろとろスープの再現度が凄い一方で...

鶏油は浮いていない
鶏油は浮いていない

一方で、「篝」のスープのもうひとつ大きな特徴である黄金色に輝く鶏油はまったく入っていません。

以前のタテ型カップの時には鶏油がしっかりスープ表面に浮いていたので、今回はなぜ省略されたのか不思議でした。

300円超えの高額商品なので、鶏油も欲しかったです。

歯切れの良いノンフライ麺
歯切れの良いノンフライ麺

麺は、ストレート形状の中細ノンフライ麺。

お店の麺はパツンと切れる食感のパスタのような麺。今回の麺はお店ほどの歯切れの良さはないものの、それでもしっかり歯切れのよい麺でした。

とろみの強いスープと好相性です。

白謎肉などの具
白謎肉などの具

具は、ダイス状の鶏ミンチ、かきたま、ネギ、赤ピーマンの組み合わせ。

ダイスミンチはおそらくカップヌードルで使われる「白謎肉」と同じものだと思われます。


「白謎肉」はもちろん素晴らしい具なのですが、カップヌードルのイメージがどうしても強く、300円超えの名店再現系本格カップ麺に使うにはちょっとジャンク感が強いように思います。

日清食品には「蒸し鶏」など他にも鶏肉具材があるので、カップヌードルのイメージが強い「白謎肉」よりお店の雰囲気や高級感が出るのではないかと感じました。

カップライス「濃厚鶏白湯めし」食べてみた!

続いてカップライスの「濃厚鶏白湯めし」。

日清食品のカップライスといえば「カレーメシ」や「謎肉丼」などがおなじみですが、「すみれ」や「一風堂」、「一燈」などの名店の味を再現したカップライスも出ています。


「銀座 篝」の実際のお店にもいくつかご飯メニューがありますが、今回のカップライス「濃厚鶏白湯めし」はそれらを再現しているわけではないようです。

日清食品「濃厚鶏白湯めし」
日清食品「濃厚鶏白湯めし」

胡椒を効かせた鶏白湯スープに、別添袋で鶏油の風味を加えています。

鶏白湯はお店のラーメンや上で食べたカップ麺のものに比べてとろみが控えめで、濃厚感はあまりありません。

お店の特徴であるポタージュのような濃厚な鶏白湯とはちょっと違い、ラーメンのスープを薄めて胡椒で整えて雑炊にしたように感じました。

スープの濃厚さはそんなにはない、けれど...

一方で、先程のカップ麺にはなかった鶏油はしっかり入っており、カップ麺の鶏白湯スープとカップライスの鶏油を合わせると完全体になりそうです。

「濃厚鶏白湯めし」完成
「濃厚鶏白湯めし」完成

ライスは雑炊状で、「カレーメシ」などに比べるとご飯よりスープが多め。食べ進めていくうちにご飯がだんだんスープを吸い、とろみがついてきます。

定価は「カレーメシ」などと同じですが、ご飯の量はちょっと少なめでした。

ライスと具
ライスと具

具は、鶏肉、ネギ、赤ピーマン。

鶏肉が目立っており、具が少ないことの多いカップライスとしてはしっかり入っています。

こちらはカップ麺で使われていた「白謎肉」ではなく「蒸し鶏」が用いられていました。

リッチな味わいが銀座らしさ?

今回は「ご当地カップ麺」の連載ながら、あまり地域色のない東京・銀座のお店の味を再現した商品でしたが、濃厚な鶏白湯のリッチさが銀座らしいと言えるかもしれません。

「銀座 篝」といえばポタージュのような鶏白湯と黄金色の鶏油が特徴ですが、カップ麺で鶏白湯が、カップライスで鶏油が再現されており、2つ合わせて完全体になるような感覚でした。

両方合わせて定価税込で600円を超えるため決して安価ではありませんが、2つとも食べることで「銀座 篝」の魅力をフルに堪能できそうです。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 X(@ossern)
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